増殖が亢進している事が予想されるとの事なので、コントロールの細胞があまり増殖しない条件で見る方が良いと思います。まずは、コントロールの細胞で0−2%くらいの範囲で血清濃度を振ってみて、1週間程度は生存する条件を探しましょう。生存し得る最低濃度の血清存在下で、異常があるとされる目的の細胞株を、コントロールの細胞とパラレルで培養し、細胞数をカウントしましょう。
造血系の細胞株には、自己分泌因子に依存して増殖あるいは生存するものがかなりありますので、培養における細胞密度はとても重要です。特に血清濃度が低い場合は、自己分泌因子への依存度が高くなるので、高密度の培養の方が生存を維持しやすいと思います。
細胞数は、細胞増殖、細胞分裂、生存率など、複数の要素の影響を受けます。細胞周期の異常に伴う細胞増殖の違いを特異的に見たい場合は、細胞周期に関連したアッセイを組んだ方が、より確実かもしれません。パルスでBrdUを取り込ませて、DNA染色と合わせてフローサイトで見る方が良いかもしれません。 |
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