慶應義塾大学先端医科学研究所のS谷教授らが推進している『人工癌幹細胞』って皆さんは本当に癌幹細胞の研究に適しているのか不思議というか、S教授が日本癌学会などではかなり先導的な役割を担がされているので聞けない雰囲気です。この場で議論するべきか迷いますが、みなさんの御意見を参考に考える機会を頂ければと思います。
「Ink4a/ARF KOマウスの正常組織からEpCAM, CD44などのマーカーで「正常組織の幹細胞」をSorting
⇒その細胞にRAS, Myc,ALKなどのがん遺伝子を導入して同種同所移植
⇒脳腫瘍、卵巣癌、絨毛癌、白血病ができるかチェックして発症すれば移植した細胞が癌幹細胞」
では、その移植した細胞を研究すること=癌幹細胞の研究をすること
が彼らの論文を読む限り共通する理論ですが、ところどころに飛躍がある気がします。第一、正常幹細胞に変異が加わって癌幹細胞になるっていう前提自体、かなり脆弱だし、p16/p19KO細胞にがん遺伝子導入すれば発癌するのは当たり前っちゃ当たり前な気がするのですが… |
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