じゃあれか、その物質に対する抗体でIPして、その物質にいっしょにくっついてきたものを同定しましょうみたいな感じか?なら電気泳動とかわざわざ必要ないと思うんだが。ていうか、普通しないわな。IP物を抗体ビーズからUreaとかみたく、MS分析で差し障りないもので溶出(SDSあれはだめだよ)還元アルキル化してウレア薄めてからトリプシン入れて溶液内消化してLC-MS/MSにgo, みたいな流れかな。そうすればとりあえず、IPで釣ってきたもののなかに何があるかはわかる。溶出以降の処理は、分析する人に相談してどういうふうにすれば一番いいか聞いてやればいいていうかやってくれるかもしれないけど。
電気泳動/ゲル内消化すると、(ただでさえ少ない)ペプチドの回収率も下がるし、ケラチンとかゲル由来のコンタミナントがたくさん入ってきて、BGが上がり、同定の精度も下がる。とくに微量の場合はこれらは成否に大きく影響するとおもう。本来はnormal IgG-beadsでも並行してIPして、どちらでも検出されたものは一応BGと考え、Ab-beadsの方だけで検出されたものを本物ととりあえず判断し、確認として、immuno pull downとかで検証みたいな感じかな。理想的には安定同位体アミノ酸標識で定量プロテオミクス的にやれば一番いいんだが。 |
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