約14 kb くらいのサイズのプラスミドを扱って10^6程度のライブラリーを作製した経験がありますが,17 kbは未体験なので、やれといわれても短期間で成功する自信はありません。
お役にたつかどうかわかりませんが、注意点をあげると、
1 DNAのゲル抽出は、効率がとても悪いのでなるべく使わない
2 プラスミドサイズも10 kbを超えるとケミカルコンピテントセルの効率が極端に下がる
3 インサートとベクターの比は殆ど問題になったことはない
4 それより両者のDNA濃度を上げる努力が大切
5 10 kb超えるとDNAは溶けにくくなるので,エタ沈など極力しない
6 ligationはよっぽどのことがないかぎり、うまくいっている、安心してよい
7 ベクター側(Amp)とインサートのベクター(Kanamycin)を異なるものにすべき
8 プラスミド切断後,可能ならインサートのマルチクローニングサイトにあるユニークサイトを切断し、ごく短い断片(50 bp 以下)を切り出し、Amicon ultra 100K などのフィルターで3回filtrationしてその短い断片を除くとよい
9 同様にベクター側も、もしlinkerのようなごく短いものが切り出されてくるようなら、Amicon ultra 100K などでのぞくとよい
10 上の心得に従い、エレクトロポレーションをつかうと(出発は、それぞれ10 ug 程度のプラスミド)、約14 kbのプラスミド(insertは0.3~0.6 kb)で、10^7程度のコロニーが得られ、きちんとインサートが入っている効率は60~70%くらいになる
11 ご成功をお祈りしています |
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