アポトーシスの専門ではないので、推測でしかものが言えないのですが、好中球の場合は、終末分化した細胞であり、末梢血中での寿命も1日程度と短い事から、少なくともin vivoではprogramed cell death(アポトーシス)により死んでいくのではないかと思っています。赤芽球の場合は、アポトーシスが成熟過程(脱核による赤血球への分化)とリンクしており、単純にアポトーシスと細胞死を結びつける事ができないので、他の要素が関与しているかもしれません。いずれにせよ、培養に持ち込んだ時点で、非生理的な要素が関与してくるので、ネクローシスの関与などは調べてみないと何とも言えません。
血液細胞のタイプによって、アポトーシスに関与する遺伝子発現が異なる事は十分予想されますが、それが培養中での細胞死にどう関与するかは、専門の方にお伺いして下さい。Bcl2 transgenicやBax knockoutなどの表現形を文献で調べてみれば、アポトーシスの関与について情報が得られるのではないでしょうか。あと。細胞の分化段階も細胞死を規定する要素の一つのように思います。
ここ「 Bio technical フォーラム」で、科学的discussionを(技術的な問題抜きで)長々とやるのも何なので、このあたりで。 |
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