いつも拝見させていただいています。マウスのMHCに関して、分からないことがあるので質問させてください。
今、実験的自己免疫性脳脊髄炎モデル(MOG35-55ペプチド+完全フロイントアジュバント、+百日咳毒素)を利用して、ある遺伝子の欠損の影響を調べようとしています。
129系統のマウスと、129とC57BL/6のmix系統のマウスそれぞれの遺伝的背景のマウスがいますので、それぞれで試したところ、マウスが野生型であっても、129とC57BL/6のmix系統は全くEAEを発症せず、体重減少すら起こりません(N=6)。C57BL/6では全てのマウスが発症します(N=5)。
そこでMHCを比較しました。
129系統: MHCハプロタイプb(H-2Kb, H-2Db, H-2Lnull, I-Ab, I-Ek)
C57BL/6系統: MHCハプロタイプb(H-2Kb, H-2Db, H-2Lnull, I-Ab, I-Enull)
でした。今回MOGペプチドを用いており、その免疫によってAPCが提示し、それをTh17, Th1が認識して活性化することを想定しているので、MHCクラスIIにもしかしたら129とC57BL/6とで違いがあるのではと思いましたが、129にはI-Ekがあるのに対して、C57BL/6にはI-Eがnullとなっておりました。クラスは3つとも全て一致しています。
大変恥ずかしい事ですが、私はMHCについての知識が乏しいですが、C57BL/6のMHCクラスIIはI-A(b)のたった一つと考えてもよろしいでしょうか?とするとMOG35-55はこのI-A(b) に提示されていると考えてもいいとすると、129にもI-A(b) があるので、なぜ129がmixになるとEAEが全く起こらなくなるのか理解出来ません。
このことについて私の解釈が間違っていたり、別の解釈の仕方がありましたら教えていただけませんでしょうか?とても初歩的なことで恥ずかしいですが、御願いします。 |
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