私はSybrGreenとGelredを使ったことがあります。後染めです。
後染めの利点のひとつは、染色液を使いまわすことで、試薬の使用量、汚染廃液の体積や汚染の範囲(泳動槽、泳動バッファー、ゲルメーカープレートなどは汚染しない)を制限できることです。
フタ付きの染色槽などに入れておけばEtBr染色液は数週間単位で再使用可能です(染色が薄くなったらEtBrだけ追加すれば廃液の体積を増やすこともない)。ミニゲルの染色なら300 mLもあれば十分。ゲルのカスなどで汚れてきたら交換しますが、体積が小さいので使用済みのキムタオルなどに染みこませて、使用済みゲルと一緒に焼却処理にまわしています。切り出しやブロッティングのときはコンタミを避けるために新しく染色液を用意しますが、使用後は使い回しの染色液用にお下がりします。
SybrGreenの希釈液は保って当日限り、翌日には全く染まらなくなります。GelRedはもうすこし寿命が長いようでしたが、EtBrとは比べ物になりません。結局、高価な上に寿命が短いので消費量が多くなるので、試しに一本購入したあとは、買い足していません。レーザースキャナで高感度検出をするときはありがたいですが。 |
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