アセトン沈殿は乾燥させてしまうと非常に再溶解しにくくなり、しばしば完全な可溶化は絶望的なこともあります。加減が難しいのですが、とりあえずまだやや湿っぽい感じのうちに変性剤を含む溶液に懸濁してください。2-DならUrea、CHAPS, TritonX100, NP40などがあると思いますが、強い変性可溶化能のあるチオ尿素(2M前後)も使えます。(ただしその場合は、タンパク質濃度定量にBCA法は使えません)
沈殿法ではなく、スピンカラムなどを用いた限外濾過による濃縮もあります(アミコンなど)。心配される濾過膜への吸着ロスも以前と比べるとかなり改善されているようなので、試す価値はあるように思います。 |
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