・水平でないところでゲルを作ったか、泳動中ゲルが陽極側に傾いているために、泳動が進むとともにゲルの上面方向にサンプルが抜けている。
・ウェルの出来が悪くて浅い。サンプルのほとんどがコームに向かって盛り上がったメニスカスが堤防になっているところに入っている。泳動を開始して堤防を通り抜けたサンプルはバッファー中に逃げる。
・バッファーの量が必要以上多くて、ゲル上を過剰なバッファーが覆っている。上面方向への自由拡散、ゲル縦断方向からそれる副電流などにより、サンプルの拡散が起こる。
・バッファーの調製ミス。たとえばTrisを使うべきところTris-Cl塩を使ったりすると、pHや塩濃度が大幅に狂う。はなはだしい時は陽極側が酸性になるためにBPBが黄色く変色する(濃度によっては色が抜けたように見えるかも)。作りおきのバッファーのpHをpH試験紙等でチェックしてみてpH 8を大きく逸脱していないか確認。 |
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