増殖や細胞死などの一般的なアッセイであれば、4OHTをエタノールに溶解したストックを培地で希釈して使って大丈夫だと思います。例えば、10mMのストックを終濃度1uM (10,000倍希釈)で野生型のMEFに投与しても、見た目に明らかな変化は見られません。ただし、アッセイによってはまったく影響ないとは言いきれないので、エタノールのみのコントロール実験は必要になると思います。
Lox-PのCreERに対する反応については、アレルによって様々ですので、お使いの細胞で条件設定する必要があります。予定している実験において、どの程度のリコンビネーション効率が必要なのかにもよります。ちなみに、私が使っているMEFでは、50nM 4OHTのsingle dose (48h)で90%程度のリコンビネーションが見られます。なお、MEFの場合、CreERの活性化により、genome damageによると思われる増殖抑制が見られますので、4OHTの濃度と投与時間は必要最小限にした方が無難と思います。 |
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