誰かに聞いたのか、何かのインストラクションを読んだのか忘れましたが、パーケジング細胞にウイルスベクターを導入して、セレクションして安定発現株を作成することは、とても危険だと。そもそもウイルス自身の増殖能をなくすために、gag pol envとベクターを別々にすることで、安全に使用することを前提なので、培養細胞内であろうとも、すべてを一緒にゲノムに組み込むと、万が一にも増殖能をもったものが生まれる可能性があり、よくない。少なくともそのような安定発現株の作成は日本のP2レベルでは扱えない、と聞いた覚えがあります。たぶん。
ちなみにトランスフェクション後48時間後に、一回ウイルス液を回収して、もう一回培地を入れて、さらに一日2日後にウイルスをもう一回回収することはできます。タイターが少し下がるかもしれませんが、もともとタイターの高いウイルスなら問題ないと思います。さらに長くやっても、一過性発現だと発現が落ちるので、意味がないでしょう。その細胞を保存することは、上記の理由も含めてお勧めできません。 |
|