北村先生が何故、"PLAT-E"という名前をpackagiang lineにつけたか考えてみるといいかもしれませんね。EとかAという文字がついているpackaging lineは他にもありますが、EcotropicとAmphotropicの略です。あと、ウイルス受容体についてもね。HIVについてはssssさんが詳しく書いてくれてますが、アデノウイルスなんかも受容体が知られてます。自然界に存在するウイルスが必ずしもどんな動物にでも感染するわけでない事は、インフルエンザなど考えればわかりますよね? レンチウイルスの場合はこの問題に対処する方法の一つとして、VSVGが使われています。
増殖については、replication incompetent、replication competent、という分類がありますから、調べてみると良いと思います。通常in vitroで用いられるウイルスベクターは安全性の問題で前者になっていますが、in vivoでinsertional mutagenesisに用いられるウイルスは後者です。後者の場合は、「増殖したり出ていったり」しますよ。
あと、ちょっと用語がちょっと気になるので、確認です。ウイルスベクターをPLAT-Eに「トランスフェクション」すると、ウイルスベクターそのものは細胞からでてこないけど、packageされたウイルスが出てきますよね。このウイルスを他の細胞に「インフェクション」すると、もうウイルスは出てこないわけです。ここを理解する事が大事と思いますよ。 |
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