>PMSFとかみたく水溶液中では不安定でそんなに長持ちしないのもあるので、入れてるから安心というわけでない。
一応、補足を入れておきます。
PMSFは水溶液中での半減期が短い(数十分だったか)ですが、一度セリンプロテアーゼを反応してしまったPMSFは共有結合によって安定に保たれ、不可逆的に酵素活性をブロックします。したがって、最初に入れたPMSFで反応可能なセリンプロテアーゼがすべてブロックされてしまえば、その後、あらたにプロテアーゼが混入してこない限り(器具、試薬からのコンタミ? あるいはlysisが進んで新たに放出されるような?)、PMSFは分解してしまっても効果は変わりません。このあたり、RNaseに対するDEPCなんかと感覚が同じですね。
もちろん、必要とあらば、要所要所の段階で、PMSFを新しく加えていくということも普通に行われます。 |
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