同じく、普通のWISH条件ではRNA抽出は不可能だと思います。因みに私はもう一方のお魚をやっていますがRNase処理はやっていません。
ポイントさえ押さえれば、結構ラフにやっても再現性が得られる実験なので、最終サンプルに残るRNAは些少であり、操作によるバラツキを吸収するほどの検出力なのであろうとと愚行いたします。
その上で二つ考えました。
(1)少なくともhybridizeするまではRNA断片は残っているわけだから、その後の処理を迅速に進めれば、あるいは可能かも?
(2)hybridizeした二本鎖は酵素的には安定になるので、抗体反応まで少なくとも残っている。多分抗体のmobilityを考えれば最後まで残ってるんじゃないかと。つまり、目的の遺伝子に対する未標識のアンチセンスRNAでマスクして、RNase処理をすればマスクした分子だけ最後まで残るんじゃないかと妄想しました。そこから常法で抽出できるのかとか、そもそもかなりトリッキーなのとか色々問題があるので自分ならやりませんが……。
結局、時間があるのなら目的の組織に蛍光タンパク質を発現するTgを作って、なにも処理せず切り出すのが一番説得力があると思います。 |
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