そもそも「なぜnを取るのか」を理解して実験を計画しているでしょうか?
端的にいえば、実験や測定には誤差がつきものだからですよね。
極論、もし何回試行しても誤差のない精度で測定結果(真の値)を得られるのであれば、そもそも群処理する必要なんてないわけです。
質問者さんは、ある結果を得るために、@独立して調整した3つの試料溶液を一群として、Aそれぞれの試料溶液について3回ずつ測定を行ったわけですよね(3つに別けて、というのはそういうことです)。
この場合、@は「試料溶液を調整する際に発生する濃度誤差を解消する」ために3つの試料の平均値を求めているのであり、Aは「機器による測定の誤差を解消する」ために3回測定してその平均値を求めているわけです。
つまり、それぞれの平均値を求める意味合いはまったく異なっているということです。
ですから結果的に同じであっても、単純に9つの測定値の平均を求めればいいというものではありません。
nのサイズ(数)は、バラツキの程度を考慮して決定します。群内でバラツキが大きいのであればnを多めに取るべきだし、逆に測定が極めて精確でバラツキがまったくないのであればわざわざ3回も測定して平均値を求める必要もないわけです。
群処理するべきか否か、あるいは一連の実験のどのステップで群処理するべきかは、それぞれの実験の内部でバラツキが大きい工程を選ぶ必要があるということです。 |
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