Cre/loxP システムで用いられる、Cre蛋白質についての質問です。
Tamoxifenが、細胞質にあるエストロゲンリセプター(ER)に結合して核内に移行する原理を利用し、estrogen受容体との融合タンパク質にしたものがCreERで、内在性のestrogenに反応するという欠点があったため、内在性のestrogenには結合せず、tamoxifenとしか結合しないように改変されたものがCreERT2だと理解しています。
このCreERT2を組織特異的なプロモーターに結合し、もうひとつのloxP-遺伝子-loxP を合わせた2つの遺伝子を導入したトランスジェニックマウスにtamoxifenを投与し、特異組織内での組み替えを行っているのですよね?
ここで質問なのですが、CreERの形で核に移行させているということは、ERと融合していないCre蛋白質単体では、核に局在しないということでしょうか?
たとえば、loxPに挟まれたある遺伝子をもつ培養細胞に、Cre遺伝子単体を導入しても、遺伝子の欠失は起きないのでしょうか?
どなたかお分かりになる方がいらっしゃいましたら、ご教授いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。 |
|