かつてマウス骨髄由来マクロファージでルシフェラーゼアッセイをしようとプラスミドDNAのエレクトロポレーションを試みたことはあります。
ただ、Amaxaのシステムではうまくいかなかったです。
約60%のマクロファージに導入できはしましたが、(エレポ自体による)細胞傷害が強く、実験にはとても使えませんでした。
別の実験で、マウス骨髄由来マクロファージにレトロやレンチウイルスシステムを使って、遺伝子の過剰発現やノックダウン実験をしたことはあります。こちらはうまくいきました。
プライマリーのマクロファージは特にトランスフェクションが難しい細胞ですので、実験の目的によってはウイルスを用いたシステムのほうがリポフェクションやエレクトロポレーションの条件検討に時間を費やすよりも手っ取り早いかもしれません。
それでもリポフェクションにこだわるならば、ひとつ気をつけるべき点としてプラスミドDNAへのエンドトキシンの混入があります。
キットを使ってプラスミドDNAの精製をしているのではないかと想像しますが、キットによってはエンドトキシンの除去が甘く、プラスミド液にエンドトキシンがかなり残留してます。
マクロファージはご存知にようにエンドキシンで活性化しますので、そうなってしまうとトランスフェクション効率が更に悪くなってしまいます。(RAW264.7細胞での経験から)
その点、ご確認ください。 |
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