>付加する配列はcleavageを基準にどの程度の余裕が必要でしょうか?
基本的に,分泌タンパク質なので高次構造形成によるシグナルペプチドの未切断はあまり考えられないような気がしますが。これならば,本来のT. reeseiでも切断されないような気がしますが。切断部位の配列が少なからず切断効率に影響を及ぼしますが。
それよりもどのような経緯でうまく分泌されていないと判断されたのが気に掛かります。活性それともタンパク質を濃縮してSDS-PAGEで確認したのかなど。
>ゴルジ体で決められる輸送経路などにもこのシグナルペプチドが関係しますか?(ゴルジ用のシグナルなどはあるのでしょうか?)
分泌シグナルがあれば基本的には細胞外に分泌されます,ゴルジやERや細胞膜に局在するにはそれぞれの局在化シグナルなるが必要だと思います。
>元のT. reesei由来シグナル配列の除去は必要でしょうか?(そのままN末に付加してしまって問題ないでしょうか?)
除去が必要です。
>一般的に使用されている分泌シグナル配列などはありますか?
一般的にはS.cerevisieaのプレもしくはプレプロαファクターが真菌では一般的ですが,ケカビは知りませんが,クモノスカビのR. oryzaeのリパーゼやアミラーゼなどの分泌シグナルなんかは使えないかな。やってみないとわからないけれども。もっともゲノムが開いていれば,いろいろ遊べそうですが。
老婆心ながら,目的を見失わないように実験デザインした方がいいような気がします。 |
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