抗体や対象とする蛋白質が違うのだから、当然、適切な実験条件(検出条件
)は異なる訳で、ゆえに感光時間を両者同じにしなければならない科学的な理由はないよ。ていうかローディングコントロールに利用される蛋白質は一般に存在量の多いものが多いので、シグナルが強くなりやすく、一定のシグナル強度をこえると頭打ちになり定量的な評価が困難になる。(たとえば2つサンプルで一方を2〜3倍多くアプライしてもシグナルは同じに見えたりして、本来のローディングコントロールとして意味がなくなる。)いずれにせよ、それぞれに合った条件で検出されるのが自然。正攻法は事前に予備実験で直線性あるおおよその範囲を自分で把握してアプライ量を決めたほうがいいのだけど。
研究対象の蛋白質の存在量が少なくて、ローディングコントロールの検出条件を優先すると、こちらが検出困難になるならこれは本末転倒なので、その場合は、westernの後にメンブレンをCBBで染色して蛋白質のパタンをimmunoblotと併置して示すことで均等なローディングを示すこともできる。クマシー染色の方がウェスタンのシグナルよりも直線性もいいし、定量するならレーン全体をスキャンするなどでも対応可能。 |
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