BSAでないと駄目という科学的な根拠はないとおもうよ。たとえばブラッドフォールド法とかだとBSAは色くっつける性質があるので検量線の勾配が大きくなるんで、それがどうも気になるという人は代わりにIgGとかでやることあるよ。
ただBSAの代わりに何をつかうにしても、やはりこれは精製された蛋白質標品を使った方がいいと思う。その場合も注意すべきことがあって、標準蛋白質の原液(これを薄めて希釈系列つくる、その元の液)の正確な濃度をどう知るかということなんだが、BSAとかigGとかリゾチームとかの場合は、自分で液作る場合は適当な濃度の溶液作って、A280測れば、吸光係数がネットとかで知れ渡っているのでランベルト米酒の法則で計算して正確な濃度出せるわけだが、多くの蛋白質は吸光係数の情報がなかなかないんでここで行き詰まる。(秤で粉の重さ測っても塩とか蛋白質以外の成分も込みなので秤=蛋白質の重量とはいえないので勧めない。)
またそう考えて行くと血清のようないろんなものの混合物の場合、絶対的な濃度を求める手段がないわけで、適切な標準物質には適切でないのではとおもう。
蛋白質濃度に高度な厳密性を求めない、例えば取り敢えずバンドがあるかないか分かればOKみたいな2進法的な目的の実験とか、緊急避難的なケースに限ればいいかもしれないけど。
アルブミンについては血清あるならコーンの方法で精製してもいいかもしれない。 |
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