>PFAの重合は、HとOHとの間で形成される水素結合によるものという
>理解で正しいでしょうか?
正しくありません。
脱水縮合とか加水分解とか頭のひきだしにありますか?
有機化学を学んだことがなくても、教科書をひもとかなくても、それこそWikidediaでも見れば概要は理解できると思うんですよね。
>なぜ、ChIPではFA溶液を使うのでしょうか
PFAを溶かして要時に作ったPF溶液のほうが、フォルマリンなどPF溶液として供給される試薬よりも、不純物が少なくまたメタノール等の重合防止剤・安定剤を含まないので純度が高いです。またフォルマリンは保存中に酸化などの変性を受け変質します(ギ酸を生じてpHを下げたり、核酸をアタックする)。
したがってフォルマリンのほうが好まれて使われる実験というのは、そういうことの影響が無いか無視できる実験で、利便性(PFAと溶かす手間がない)を優先しているんでしょう。
それに対して、ある種の免疫染色(膜タンパク質を標的にする場合など)やRNAを標的とするISHではPFAと溶解して作ったFA溶液で固定するのが普通です。フォルマリンに含まれるメタノールで染色性が悪くなる抗原がありますし(おそらく膜から流出してしまう)、ギ酸などでRNAがアタックされるのを避けるためです。
ChIPのことはよく知りません。しかし、反応の上でフォルマリンが良くてPFAの溶液が劣るということは考えにくいです。利便性の問題だけだと思います。
もちろん、フォルマリンもPFAもグレードはピンからキリですから、一概には言えないですが。 |
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