レーザーマイクロダイセクションという手法よりRNAで何の実験をしたいか、そのために気をつけること、から理解することが必要かと思います。
また、”長期保存のきくパラフィン切片”の本来の意味も理解してください。
回収したRNAの解析は何をするのでしょうか?RT-PCR等でしょうか?
”長期保存”のパラフィン切片作成手順をしっていらっしゃるなら、固定・脱水・パラフィンの水系の処理の間にRNAseはどんどん働いてRNAは分解されます。
また固定のアルデヒド系試薬と核酸の架橋構造が形成されるということ知っているかどうかで、形態組織学的な観察;切片染色などはともかくRNAを回収して何かの実験に使うことが適切な方法なのかどうかの発言ができるかどうかが判定できます。回収するのではなく切片のin situ Hybはぎりぎり検出できると思います。
さらに、すい臓は組織的に酵素も多く分解が進みやすく、ダイセクションではなくWhole組織を急いで凍結して回収してもGradeの低いRNAの回収となる非常に難しいサンプルです。不安定な結果になるかもしれませんがRT-PCRは出来ると思いますが、アレイや次世代だと分解が進んだサンプルということを理解したうえで計画を考えてください。 |
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