多くのアドバイスをいただき、誠にありがとうございます。
以下、補足をさせていただきます。
PCR反応後には、泳動と切り出しはしないで、キアゲン社のMinElute PCR Purification Kit (#28004)で精製して、制限酵素処理のための材料を調整しました。この後にナノドロップ測定をすべきだったと反省しています。
制限酵素で切って電気泳動を行っているのはインサート(約1kbp)だけです。ベクター(約6kbp)の切断の際にはアルフォス(Alkaline Phosphatase, Shewanella sp. SIB1, Recombinant <PAP> フナコシ DE110)を添加し、制限酵素と同時処理をしています。制限酵素はダブルカットです。全てタカラのものです。EcoRIとKpnIとM buffer、EcoRIとEcoRVと H buffer、EcoRIとNotIとH bufferとBSAの組み合わせです。
制限酵素反応液をTAEバッファでアガロースゲル泳動しました。切り出しゲルの精製は、QIAGEN QIAEX II Gel Extraction Kit (#20021)を使いました。
推定する切り出しゲル中のDNA量が数百ナノグラムだと思います。50%の精製効率だとして、溶出液量が20ulなので、なんとかギリギリ、ナノドロップで測れる濃度だと考えていました。
ただ、濃度を電気泳動で確認していなかったので、今後、確認することにします。
ライゲーション反応(タカラ6023 DNA Ligation Kit Mighty Mix)は、16℃2時間です。
HIT competent cellsのスーパーの25ulに、0.5ngの未切断ベクターをいれて、数え切れない程の白コロニーをえました。一方、切断ベクター3対インサート1の比率の混合液0.24ng(11ng/15ul ÷3)をいれてコロニーはゼロでした。
以下、質問をさせていただきます。
cDNAさんの、”PCRの副生成物を除くために電気泳動で分離してキットで精製してから制限酵素処理してクリーンアップ、の順番にすると、電気泳動に持って行けるサンプル量を増やしやすいと思います”という意味は、2回泳動をして切り出し、精製するという意味でしょうか?もしそうならロスが2重になりそうで、採用したくないです。
UV照射の時間は注意をしていますので、残留アガロース・残留溶解バッファー・残留エタノールが原因の可能性が高そうです。この対策は何か無いのでしょうか?洗浄バッファを自作して、荒いの数を増やして、エタノールとばす乾燥を長くすればよいのでしょうか?
GLサイエンス社製のものだと大丈夫なのでしょうか?具体的にはどの商品でしょうか?品番を教えてください。
ただMinElute PCR Purification Kitの段階でもロスが大きいような気がしています。
ただ、切り出したゲルをそのまま(あるいは凍結融解して)遠心ろ過したろ液(DNAが含まれる)をligation反応に持って行くことができるなら、そうしたいです。なおゲルはタカラバイオのSeakemGTGです。このゲルなら大丈夫でしょうか?
それから、次のアガラーゼ精製はどうなのでしょうか?
タカラバイオ 58001 F8001 β-Agarase 100 U ¥24,200
http://catalog.takara-bio.co.jp/product/basic_info.asp?unitid=U100003437
またPCR産物を制限酵素で切って、ベクターに組み込むよりも、TAクローニングをしてからの方がよいでしょうか? |
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