液培から植え継いでプラスミドの収率が落ちるというのは、このフォーラムではFAQです。APさんがお書きになっているように、アンピシリン耐性遺伝子産物のβ-ラクタマーゼは分泌性酵素で、o/nカルチャーだと培地の中にしこたま溜まっています。それを培地ごと本培養に植えたら、入れた瞬間に本培養の培地のアンピシリンは全部分解されるでしょう。
24時間の培養でプラスミドが落ちるというのは正確ではないように思います。問題はアンピシリンの選択が掛からなくなってしまうことと、今回のプラスミドが大腸菌にとって「やや」嫌われていることです。たとえプラスミドを失った菌が前培養のごく一部であったとしても、失った菌の方が生育が早いようなら本培養を乗っ取ってしまうことになります。 |
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