多項目の検定について、レビュワーから「多重性を考慮したら有意差なくなりそうだけど、いいの?」というコメントがありました(つい最近)のでご報告しておきます。
あまり細かいことをオープンにできないのですが、まぁ、血液検査で多項目(15項目くらい)を測定したようなもの…と思っていただければ良いと思います。ちなみに、動物実験です。
レビュワーとしてはそこが一番の問題、と思っているわけではないようで、(「有意差検定」に拘らない方が良いのでは?という感じ)他にもっと大きな問題もあり、この件についてはまぁどうにかなりそうなのですが、正直なところ、こう突っ込まれるとは予想していなかったのでちょっと吃驚しました。
似たような例はこれまでもありましたし、多重性の問題が生じることを自覚はしていましたが実際にはスルー状態でしたので、今後もこれ言われると、困ることもあるだろうなぁ、という。
実際のところ、多項目でも多重性の問題が生じることは確かで、あまり問題にされていないのは適切な(皆が納得できる)対処法が確立していないからという面があると思います。マイクロアレイではFWEの制御ではなくFDRを制御する方法が増えているようにみえますが(門外漢の目には、ですが)。
in situさんのおっしゃるように「全てをパスすることが条件」であれば「TypeI errorは増大しない」ので多重性の調整は不要というのはいわゆる「閉手順」ですよね。論理的には正しいですけど、「多重比較しろ」と言われることが結構多く、説明するのも面倒なので「ハイハイ」と言ってしまっている自分がいます(苦笑) |
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