投稿は随分前ですが、まだこのホームページをチェックしていらっしゃいますか?
私も"多くの論文"と同じく、アルギニンに置換した変異体を使用しています。
リシンをアルギニンに置換する理由は主に2つあります。
@遺伝子置換が容易であること
リシンはAAAとAAG、アルギニンはAGAとAGG (と他4つ) というコドンにコードされています。したがって、リシンコドンの中心のAをGに置換するだけで(1塩基だけの置換で)アルギニンコドンに変えることができます。
A構造的に似ていること
リシンとアルギニンはともに側鎖にアミノ基をもつ塩基性アミノ酸です。したがって、リシンの側鎖がタンパク質の構造維持に重要な役割を果たしている場合でも、アルギニンならば置換による影響を他のアミノ酸より小さくできると思われます。
逆にお聞きしますが、なぜアラニンに置換しているのでしょうか? |
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