おお様
早速コメントをいただきありがとうございました。
長くなるので最初の投稿には書きませんでしたが、この抗体は初代培養細胞表面を
認識するよう作製しており、全ての実験は初代培養細胞を使って行っています。
そのためスケールアップや実験の計画も簡単にいきません。
そこで抗原を発現している細胞株を見つけようと手元にある細胞での発現を
確認しましたが、免染、WBともネガティブでした。
つまり「WBのシグナルは特異的か?」というご質問への答えはYESと考えています。
また抗原特定を始める時に、最初に細胞分画をして抗原の多いフラクションの確認を行いま した。
hypotonic bufferを使った方法ではありませんが、sucrose入りのbufferでホモジナイズし、
遠心により分画しWBで確認をしましたがppt.1(1000gx10min), ppt.2 (10,000gx10min),
ppt.3(100,000gx60min)の全て(sup.以外)にWBのシグナルは確認されました。
そこでppt2+3フラクションを1% Tritonで可溶化してIPしたのですが、銀染をすると
コントロールのIgGと比べ特異的なバンドは確認できませんでした。
全体に大量のバンドが認められ、とてもIPがうまくいっているとは思えない状態でした。
前のラボでポリクロでco-IPして結合相手をMS解析した時は特異的バンドを
確認して切りだしたので、その時と比べIPがうまくいっていないと思ったのですが、
それでも時々WBでは抗原バンドの濃縮が認められます(IgGではネガティブ)。
今のところWBでの検出の成功率は50%というところで、どこが問題なのかさっぱりわかりません。
2D, 等電点電気泳動、クロマト等は私自身も経験が無く、ラボにも経験者はおりません。
装置も無いので残念ながらハードルが高いです。
他のdetergentもラボには無かったので4月になってから検討したいと思います。
ところで基本的なタンパクの取り扱いについてお尋ねしたいのですが、
タンパクの精製に使う場合でも細胞や細胞分画したタンパクを液体窒素で凍らせて
保存しておいたものからIPすることは可能でしょうか?
これまでWBで解析するだけの場合は凍結サンプルを使用したことはあるのですが
MS用のIPには毎回細胞から調整したタンパクをIPに用いています。
今回の抗体も3つのバンドが出ることやIPの条件が安定しないことから3 つのタンパクの
complexを認識しているのかとか、立体構造が不安定なのかもと心配で凍結はしていません。
しかし毎回初代培養を待っているとなかなか実験の計画がたて難く困っています。
IPのように立体構造を認識させる場合でも凍結サンプルからのスタートは可能でしょうか? |
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