動物への経口投与時に薬物の懸濁は、賦形剤としてよく用いられるカルボキシメチルセルロース(CMC)やアラビアゴムなどが一般的です。
化合物の調製には乳鉢と乳棒を用いて、原末を先ず十分にパウダー状にした後、溶媒を数滴いれて十分になじませてから少しずつ滴下しながら最終調整量に懸濁しています。その後、超音波を用いたこともあります。化合物によっては懸濁が不十分な場合、少量(1滴)のエタノールを加えた事もあります。
論文ではgrape seed oilを用いているとのことですが、親油性の薬物の溶解目的で使用していると思います。論文は読んでいませんので、なんともいえませんがgrape seed oil自体に抗酸化作用などを有するため、フロリジン本来の作用(副作用?)が本当に反映され(てい)るのかどうかが少々気になりますね。 |
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