候補が少ないラット肺癌細胞株で、SLCを用いています。
始めに、SLCに適した培養方法を検討していたのですが、下記のような状況で少しの改善は見られましたが、生物学的試験を行う際に工夫することも考え始めています。
本来、浮遊細胞であり、データシートに書かれている、10%FBS添加RPMI-1640培地で培養すると、浮遊細胞用のプレートでも、半分以上が浮遊でなくなり、底面に沈み、シャーレを軽く揺すっても動かない状態になっています。中には、小さな突起を出したり、球形を崩しつつあるものもあります。
また浮遊状態でいる細胞も、凝集体が多く、それもどうにか少なくしたいと思っています。
無血清やカルシウム濃度の低下、RPMI1640からαーMEMへの変更等、色々行ってきました。
現時点では、MEM:SMEM(Ca,L-Glu不含)を1:1にし、SMEM分に対するL-Glu、全体に対するNEAAを入れ、10%FBSで培養することで、少しずつ状況が良くなっています。
次に、培養細胞を用いて、生物学的試験を進めていこうと思っていますが、浮遊細胞の培養経験が少なく、こちらに投稿させていただきました。
RNAやタンパク質抽出以外に、増殖能、非足場依存性増殖、形態学的解析を行う予定でいますが、他に行うべき試験がありましたら、教えてください。 |
|