私は臨床医ですが、大学院時代には臨床系の研究室で約4年間にわたり基礎研究に従事し、博士号を取得しました。現在は、医師不足の影響もあり、医局から大学以外の病院に派遣され、主に臨床業務を行っております。一方で、夜間や休日を利用して、基礎研究も細く続けており、科研費(若手)も少額ながら獲得しています。
個人的には、臨床よりもバイオテクノロジーを活用した基礎研究の方に強く興味を持っており、将来的には基礎研究を主軸にした仕事をしたいと考えております。
時々、大学で基礎系講座(たとえば生化学など)の助教の募集があり、そちらへの応募を少し検討しているところです。私の研究実績としては、第一著者の基礎系オリジナル論文が2本、臨床論文が1本、さらにケースレポートが複数ある程度です。
ただし、基礎研究を5年間続けてきたとはいえ、純粋に基礎一本で取り組まれてきた方と比べると、やはり知識面や技術面での弱さを感じています。また、仮に助教として採用されたとしても、週に1回程度は臨床業務のために研究室を不在にする可能性があります。
このような私のような臨床出身者で、「基礎研究をメインにしつつ、週に1回程度臨床も継続したい」という人材を、基礎系の教授の方々は実際のところ、どのように評価されるのか、また採用において敬遠されがちなのか、率直かつフラットな目線でご意見を伺えれば幸いです。 |
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