臨床系の研究室の考え方はわからないので、慣例に従って問題ないなら個人の判断だと思いますが、基礎系の場合どんなにボスが雑な人だったとしても関与してくれないからとそのラボのリソースやグラントを少なからず使用した准教授以下の人が勝手にボスをコレスポから外そうとするってのはありえないような感覚があります。もちろんボスから提案された、とか、事前に対面での話し合いでそのように合意が取れていたなど”根回し”の上でならともかく、co-コレスポすらなしでいく場合慎重に動くべきだと思います。
そもそも外したい意図がなんなのかにもよりますが、独立した後に元ボスのco-コレスポでの論文しか書いてないとテニュア審査などで「結局、元ボスの研究の延長しかできない人」という批判をしてくる人がいる、という話はあるので元ボスの名前をできるだけ責任ある立場から外したいというモチベーションはわかります。しかし、まだ内部にいる関係であれば教授戦やグラント取得時にそこまで影響するとは思えませんから、細かいことにこだわるよりも、形式だけでもボスの名前をきちんと入れて筋を通す以上きちんと関わりを持ってもらって(ファンディング、リソース、人材、業務内容での論文や実験時間に対する様々な配慮などあれば)、成果を最大化することを目指した方がいいかと。
こういうと、「ただの財源を出しただけの人にコレスポはギフトアーサーだ」などと行ってくる人がいそうですが、まあグレーな部分があることは否定しませんが、一面だけを取り上げてそういうのを原則論で主張しすぎると波風たてるので現実的には色々な状況を含めて判断してください、というしかありません。あくまで自分のキャリアにとって何が一番合理的で良いかを考えた時に、co-コレスポを外すリスクを取る価値があるかという観点で述べたまでですので悪しからず。 |
|