似通った立場の意見しか無いようなので、別の意見も参考までに出しておきます。
議論するつもりはありません。
BZを使ったことないので勘違いかもしれませんが、全部、マニュアル操作できる共焦点顕微鏡が好きです。
特に、焦点深度が浅い高倍率レンズで、細胞質のタンパクと、細胞膜上のタンパクのように、どうしても、Z軸上で異なる位置にある場合には、どちらかにとってのベストフォーカスだと、残りのターゲットが綺麗に撮れない。 その場合には、ピンホールを 1AU以上に開ける必要があります。レーザーパワーやカメラのゲインも、相当にいじります。 たとえ高性能なLEDやアポトームとか載せていたとしても、蛍光顕微鏡だと、自由に設定できる範囲がどうしても限定され、膜上のレセプターとかで発現量が低いと綺麗な写真を撮れないです。
別の例では、脳の切片で切片厚が50マイクロメートルとかある場合、中倍率から高倍率レンズでは、どうしても、焦点深度が浅いという問題が生じます。またみたいニューロン表面の低発現量の受容体とかだと、ニューロンの細胞体や繊維が厚い切片の中であちこちにあるので、相当に難しいです。ということは撮影時間が長くなり、撮影できないことも多々あります。
これができない場合には、倍率の低いレンズにして後でクロップするか、画像編集ソフトでコントラストとかいじって運が良ければ使えるとかのようになってしまいます。
zスタックすれば良いじゃん、と思うかも知れませんが、そうじゃないんだよね。
一方で、学生とかの初心者には、フルオーチマチックの顕微鏡を使わせると、沢山を短時間に撮影できるので、一定のメリットはあるなとは思います。
また撮影条件がわかっていて、ルーティンワーク化した撮影なら、早く楽に撮影できる装置を選べば良いと思います。
ところが、マニュアル操作をとことん必要な局面になると、蛍光顕微鏡ではスペックが足りなくなり、共焦点顕微鏡でないと撮影できないことがあるのは事実です。つまり、発見できることも発見し損なうことがありえます。
そのため、共焦点顕微鏡を無くしてしまっても良いなどと勘違いしたら、ダメです。 |
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