海外在住ですが、Integraの8連(幅を変更できるタイプ)5-125マイクロと、シングルの300マイクロ、分注ができるタイプを使っています。
操作性については、使い慣れるまで少し時間がかかり、操作を間違えて焦ってしまい、サンプルを無駄にしてしまった経験が何度かあります。
手動のほうが、操作ミスによるサンプルロスは少ないです。
操作性と自分で作ったプログラムに慣れれば、大量にサンプルがあって、何度も同じ操作を繰り返す場合はとても便利です。
例えば、マウスのgenotypingなど。エッペンチューブのDNA溶液をPCRチューブに移したり、PCRチューブから電気泳動のゲルにアプライしたり。単純作業ですが、100匹分、4つの遺伝子についてPCRすると、400回x2回をピペットで移さなければなりません。そんな時には、Integraの8連(幅を変更できるタイプ)が手放せません。
シングルの300マイクロ、分注ができるタイプも便利です。やはりPCR溶液を96wellに分注したり、試薬を大量に分注する場合などに便利です。
難点は、チップの値段が高く、専用のものを使わなければならない。壊れやすく、修理費用が高い。北米の場合ですが、サービス対応のレスポンスが非常に遅く、チップを買ったり修理依頼にものすごく時間がかかる。
これまでに幾つか電子ピペットを使いましたが、壊れる頻度は手動より圧倒的に高いです。便利だけど、とにかくトラブルが多く、モデルチェンジすると修理部品がなかったり、修理もできなくなります。その点は手動のほうが信頼性が高く、壊れにくく、部品交換で長く使えます。
結論としては、使い慣れて、お金があるなら、実験手技によってはとても便利です。 |
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