>[Re:1] Icanさんは書きました :
> 遺伝学が専門なので、cell biologicalなことの経験が不足しています。
>
> 細胞を刺激して、とあるタンパク質のリン酸化を見ています。
> 細胞の表現型自体は、24h後に現れることがわかっているのですが、同じ時間に細胞を回収し、リン酸化をみたところ全く変化なし。
> これでは論文になりません。
>
なりますよ。
何かがある蛋白のリン酸化を促して、そのリン酸化蛋白が起こした変化が維持されているとか、2次的で不可逆(あるいは戻りにくい)反応を起こすとか。
たしかEGFとNGFの刺激のタイムコースが昔研究されていたのを見てたけど、一時的にERKなどのリン酸化が上がるのか、ある程度の時間維持されるのかという違いがあるとか言うデーターを出してたと思う。
Nakayama factorは線維が細胞から幹細胞を誘導する因子ですが、これを導入して(たしか今は遺伝子の組み換えを避けるために蛋白を導入しているとおもう)、幹細胞として維持する時期にはこれらの導入した因子はなくなっていると言ってもいい状態です。
あなたの実験で1時間後のリン酸化が見られるなら、そのカイネースの阻害剤を入れるとか、KDするとかして形質を見てみればいいです。1時間後のリン酸化が見られないなら、それは実験にあらがない限り一つの可能性を否定した立派なデーターです。違う仮説をたてるといいし、その仮説をサポートするデーターになります。 |
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