原則として、比較したいものはウェスタンは同一のブロットで全工程を同時に行うように実験をデザインすることになります。サンプル数が多くてゲルが2枚に渡るようならば、電気泳動を下まで流さずに途中で止めてフロントライン以下は切りとって捨てて、縦方向の泳動距離が短いゲルを、1枚の膜に2枚のせてブロッティングしてます。こうすればゲルごとにコントロールを置く必要はありません。転写のされ方や以降の全工程は、細部まで含めると実験ごとに同一にすることはできないのでブロットが別々のもの同士だと正しく比較できません。特に2倍程度以内の差異だとちょっとしたことでどうにでも変わるので。
もちろん相互に定量比較する必要がないもの同士ならばその限りではありません。 |
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