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高脂肪食摂取による糞便への鮮血付着 トピック削除
No.13019-TOPIC - 2025/07/02 (水) 16:44:47 - たまちゃす
お世話になります。

高脂肪食をC57BL/6Jに摂取させる実験を行っています。
摂取開始後、2-3週間で糞便に鮮血の付着が認められる個体が散見されます。
乳白色の糞便表面に、赤い血液が付着しており、目視で容易に確認できる状況です。
興味深いことに、試験食群(食物繊維素材含)では、この鮮血が一切確認されません。

状況から、高脂肪食により直腸付近での出血を疑っています。
一方で、食物繊維食群では、短鎖脂肪酸産生に伴って腸管のバリア性が向上し、鮮血が認められないと予想しています。

食物繊維にポジティブな機能があることは喜ばしいのですが、腸管での出血が疑われる個体を含む群をコントロールとして扱うことが適切か悩んでおります。

なお、この現象はカロリーベースで60%がラードの高脂肪食と45%がラードの高脂肪食、いずれでも再現されました。
また、解剖所見で腸管に目立った出血個所は見られませんでした。

この現象は、高脂肪食では普通に起こりうるものなのでしょうか?
防ぐ方法や、考え方について、ご知見をお持ちの方にアドバイスを頂けましたら幸いです。
 
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(無題) 削除/引用
No.13019-5 - 2025/07/04 (金) 07:17:59 - cfvgbhn
high fat dietが腸内細菌叢の構成を変化させたり炎症反応を誘起することで腸粘膜上皮は傷害されるようです。マウスの系統差はもちろんですが、腸内細菌叢は免疫系とも複雑にリンクしており飼育環境や食餌内容にも大きく影響を受けると思いますので、例え同一系統でも施設間で結果に差異が出ることも予想されますので、血便についても強く現れる施設とほとんど起こらない施設とがあるかもしれません。

(無題) 削除/引用
No.13019-4 - 2025/07/03 (木) 12:09:30 - たまちゃす
>にゅーろん さま

過去のご経験ならびに、論文のご紹介までありがとうございます。
1yearで発生しなかったことを考えますと、餌組成の違いか、何か私の試験で独特の問題を孕んでいる可能性がありそうです・・・。
コントロールとして充足するかについては、仰る通りですね。
最終的にはヒトへの外挿を目指しており、BMI高めの方で結果を得たいと考えています。あくまで健常者の範囲内を想定しているので、腸管内での出血はやり過ぎではないか、と考えておりました次第です。

>cfvgbhn さま

類似事例のご紹介ありがとうございます。
探してみましたが、論文化されていないようにお見受けしました。
講演要旨は閲覧出来ました。
https://member.jsnfs.or.jp/eishoku_db/index.php?t_search_seq=216

まずは、私以外にも高脂肪食で血便が発生する事例があり、少し安心しました。
また、食物繊維likeな成分での防御も同様で興味深いです。

1点気になるのは、ご紹介いただいた事例では、血便の発生まで7週間を要している部分です。私の2-3週間というのは少し早く感じます。
マウスの系統や、油脂源が異なるので一概には比較できないかとは思いますが・・・。
ブリーダーや飼養所の変更で何かいい方向に行かないか等思案したいと思います。

(無題) 削除/引用
No.13019-3 - 2025/07/02 (水) 20:33:08 - cfvgbhn
昔の文献だけど以下のようなものがあります。原著もたぶんあるのだろうと思いますが探してません。食糧科学関連分野では質問にあるようなことは以前から知られてるみたいですね。下記文献にあるセリシンというタンパク質は食物繊維のような働きをするみたいです。

ttps://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201302215210729187

ttps://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201302289504256930

(無題) 削除/引用
No.13019-2 - 2025/07/02 (水) 17:39:44 - にゅーろん
数年前所属していたラボで糖尿病型モデルとして似た実験に携わっておりました。

高脂肪食給仕開始から、血糖値が基準値を超えた日をday1 として短いもので 7 day, 長くて 1 year 高脂肪食を給仕していましたが糞便に血液が混ざっていたということは私が知る限りではなかったです。
HFDのカロリーベース比率は忘れてしまいましたが、ご参考までに。

コントロールとして不安とのことですが、マウスで再現したい状態、あるいは病態モデルによるのではないでしょうか。

炎症性かもしれませんね。
ご存知の論文でしたら申し訳ございません。
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0047713#:~:text=HFD%20mice%20demonstrated%20higher%20levels,Copyright:%20%C2%A9%20Kim%20et%20al.

高脂肪食摂取による糞便への鮮血付着 削除/引用
No.13019-1 - 2025/07/02 (水) 16:44:47 - たまちゃす
お世話になります。

高脂肪食をC57BL/6Jに摂取させる実験を行っています。
摂取開始後、2-3週間で糞便に鮮血の付着が認められる個体が散見されます。
乳白色の糞便表面に、赤い血液が付着しており、目視で容易に確認できる状況です。
興味深いことに、試験食群(食物繊維素材含)では、この鮮血が一切確認されません。

状況から、高脂肪食により直腸付近での出血を疑っています。
一方で、食物繊維食群では、短鎖脂肪酸産生に伴って腸管のバリア性が向上し、鮮血が認められないと予想しています。

食物繊維にポジティブな機能があることは喜ばしいのですが、腸管での出血が疑われる個体を含む群をコントロールとして扱うことが適切か悩んでおります。

なお、この現象はカロリーベースで60%がラードの高脂肪食と45%がラードの高脂肪食、いずれでも再現されました。
また、解剖所見で腸管に目立った出血個所は見られませんでした。

この現象は、高脂肪食では普通に起こりうるものなのでしょうか?
防ぐ方法や、考え方について、ご知見をお持ちの方にアドバイスを頂けましたら幸いです。

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