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OGTTとインスリン トピック削除
No.13017-TOPIC - 2025/06/30 (月) 09:59:09 - OGTT
勉強させてください。

糖尿病モデルでの研究をしています。
経口糖負荷試験 (OGTT)を実施経験おありの方、経時的な血糖値測定はどのように行っているかお聞かせ願いたいです。
尾静脈からの採血が一般的かと思いますが、その際はカミソリでわずかに切り傷を付けて採血されていますか?
アニマルランセットのような穿刺器具であご下あたりからの採血でも問題ないでしょうか。
また、OGTT後に膵島を単離し培養して培養上清中のインスリン分泌量も測定する予定なんですが、わざわざOGTT後の膵島である必要はあるのでしょうか。
結局培養条件下でβ細胞のインスリン分泌能は変わると思いますので、Chowを自由接収させているマウスから単離した膵島細胞でも問題ないと思うのですが...

ラボに誰も経験がなく私が初めて実施するためご意見をお願いいたします。
 
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No.13017-7 - 2025/08/03 (日) 10:43:16 - mont
尾静脈を傷つけて一滴採血する程度なら、ビーカーをひっくり返して上に重しを乗せる、ぐらいで出来ます。ビーカーの注ぎ口の部分から尻尾を引っ張り出して、尻尾の先の静脈をカミソリなどで傷つけます。プラスチック製のビーカーだと、割れる心配がないです。適当な重しがあれば1人で出来ます。ラボで重しが見当たらなければ、100均で粘土でも買えば良いかと思います。

(無題) 削除/引用
No.13017-6 - 2025/07/30 (水) 12:03:32 - SN
目的の組織と他の組織(特異性確認のため)で標的遺伝子をqPCRして特異的にKOされているかは確認はしますが、それと個体ごとの表現型の関連を調べることは自分ならしないです。

AIを頼って、あまりこういった研究がされていない事について聞いてみると、

1. 組織特異的ノックアウトの基本的な確認だけで十分とされる傾向
組織特異的に遺伝子がノックアウトされているかをPCRなどで確認し、その分子レベルのデータと表現型データを別々に解析するだけでも、表現型の違いや機能の異常を評価することが比較的簡便かつ実用的です。このため、ノックアウト効率の個体差を定量化し、その相関まで掘り下げる細かな解析を行わない研究も多いです。

2. 個体間や組織内のノックアウト効率のばらつきを詳細に計測し、相関解析することの困難さ
ノックアウト効率を正確に定量化するためには、組織ごとのDNAレベル(Genotyping PCRやqPCR)、mRNAレベル、タンパク質レベルの多角的な解析を要し、労力やコストがかかります。また、効率のばらつきを統計的に取り扱うために十分なサンプル数と精度の高いデータが必要で、実験設計が複雑になることも論文が少ない理由の一つです。

3. 研究目的やデザインの多様性
多くの研究では「完全ノックアウト」と「コントロール」間での表現型比較に注力することが多く、部分的なノックアウト効率のばらつきと連続的な表現型の相関関係を探るよりも明確な二者比較の方が解析が簡便かつ結果も分かりやすい利点があります。

4. 技術的・方法論的な制約
ノックアウト効率を定量的に測り、かつそれを代謝などの複雑な生理現象と高精度に関連付けるためには、分子生物学的手法だけでなく、生理学的検定や統計解析の高度な組み合わせが必要であり、それらの統合はまだ一般的には高度な技術とされています。

まとめると、組織特異的にノックアウトが確認できていれば、基本的にはそれぞれのグループで表現型解析ができるため、効率のばらつきを精密に定量化し相関解析するニーズや作業負担が比較的小さいことが、こういった解析が少ない一因です。また、技術的・実験デザイン上のハードルも大きいため、目的に応じて省略されることが多いと考えられます。

(無題) 削除/引用
No.13017-5 - 2025/07/25 (金) 10:16:32 - OGTT
SN様

非常に有益な情報ありがとうございます。
調べるにあたってCKOは個体ごとにノックアウト効率が異なりますので、
組織のGenotyping PCRでKO効率も見た方が個体ごとの糖代謝変化とインスリン分泌量を関係性を表現型と結びつけることができるでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.13017-4 - 2025/07/19 (土) 11:31:36 - SN
OGTTを行った個体から膵島を単離することで、個体ごとのvivoでの糖代謝の変化と膵島でのインスリン分泌量で直接的な関連性が調べやすくなります(相関解析とか)。あと、マウスの数も節約出来ると思います。
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8857654/?utm_source=perplexity

ただ、膵島を培養して高グルコース刺激後のシグナル解析などであれば、必ずしも糖負荷試験後である必要もないと思います。そこはどういった目的で研究するかによりますね。

(無題) 削除/引用
No.13017-3 - 2025/07/18 (金) 10:06:58 - OGTT
ななし様

>>OGTT後に膵島を単離し培養して培養上清中のインスリン分泌量も測定
>>上記の目的は何でしょうか?僕はやったことないです。

糖尿病モデルマウスと書きましたが、β細胞特異的なコンディショナルノックで糖尿病様の表現型を誘導しており、CKOによってβ細胞のインスリン分泌に影響が出ているだろうという仮説を裏付けるために全身血ではなくβ細胞そのもののインスリン分泌能をコントロールマウスのそれと比較するという目的です。

採血時は筒状の保定器具などをお使いでしょうか?
ラボにそのような器具が無いため代用方法があればご教授いただきたいです。

(無題) 削除/引用
No.13017-2 - 2025/07/01 (火) 09:14:06 - ななし
血糖値の測定だけであればいつも尾静脈です。
アニマルランセットでは出血量が多くてむしろ不都合でしょう。
>OGTT後に膵島を単離し培養して培養上清中のインスリン分泌量も測定
上記の目的は何でしょうか?僕はやったことないです。
糖負荷によるインスリン分泌を測定するなら、糖負荷前と負荷後15分or30分の採血をしてインスリンをELISAで測るのが一般的かと思います。
マウス用のインスリンELISAキットは血清5μL程度で測定出来るので、血糖測定のついでに尾静脈から採血しています。

糖負荷後の血糖測定は時間に厳密に行う必要があります。
そのため僕たちは、それぞれのマウスで1分ずつずらしながら糖負荷を行って、血糖測定も1分ずつずらしながら測定しています。

OGTTとインスリン 削除/引用
No.13017-1 - 2025/06/30 (月) 09:59:09 - OGTT
勉強させてください。

糖尿病モデルでの研究をしています。
経口糖負荷試験 (OGTT)を実施経験おありの方、経時的な血糖値測定はどのように行っているかお聞かせ願いたいです。
尾静脈からの採血が一般的かと思いますが、その際はカミソリでわずかに切り傷を付けて採血されていますか?
アニマルランセットのような穿刺器具であご下あたりからの採血でも問題ないでしょうか。
また、OGTT後に膵島を単離し培養して培養上清中のインスリン分泌量も測定する予定なんですが、わざわざOGTT後の膵島である必要はあるのでしょうか。
結局培養条件下でβ細胞のインスリン分泌能は変わると思いますので、Chowを自由接収させているマウスから単離した膵島細胞でも問題ないと思うのですが...

ラボに誰も経験がなく私が初めて実施するためご意見をお願いいたします。

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