サイトカインやケモカイン一般に言えることですが分泌タンパク質なので細胞内に長くとどまることはないように思いますので、細胞のライゼートで検出するのは難しいように思います。またこれらのものの性質として極微量で作用するもので、培地中に分泌されたものについても濃度はせいぜい数百pg/ml以下のようです。ですので濃縮しないとwesternでは検出は難しいように思います。ただ、VEGFは分かりませんが、サイトカイン類はスティッキーな性質のものがありカラムや限外濾過膜などを使うと吸着ロスにより回収率が著しく低くなることがあります。IPは精製の途中に色々な要因が介在しますので定量には向きません。また効率よくIPできる抗体は必ずしも多くありません。
以上のようなことから低濃度の希薄溶液中のタンパク質の測定にはその測定原理から考えてもELISAもしくは定量的protein arrayの方が適していると思います。ELISAもprotein arrayも検体を送れば受託でもやってくれるところはあります。ELISA kitも決して安くはないので、費用的にみて検体を集めて外注でもリーズナブルかもしれません。 |
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