ヘモグロビンはその量が非常に多い場合(赤血球のライゼートなど)はhemeのペルオキシダーゼ様活性でHRPの化学発光法で反応することがありますが、SDS ~PAGE・western blottingではヘモグロビンは15KDaくらいですので質問の中の分子量とは違う様に思います。あと骨髄?由来の検体で、同様の理由で考えられるものは好中球のミエロペルオキシダーゼですがこれは50KDaくらいです。ただ好中球のライゼートのWestern blottingしたときにHemeに起因するようなシグナルが出たことはありません。
いずれにせよhemeprotein由来かどうかは、blottingした後で1レーンだけ切り離して1次抗体なしもしくは1次、2次抗体なしで反応させてシグナルが出るかどうか見てみれば容易にわかります。
もしHemeproteinに起因するならば、0.3%過酸化水素/ メタノールで15~20min程度、blotを洗えばhemeは壊れると思うので、blottingした後に、そうした処理を入れればHemeの偽陽性反応は消えると思います。ただ可能性は低いですが(特にモノクローナル抗を使用する体の場合)抗原性に影響を与えるリスクはありうるのでその点は一応留意しましょう。 |
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