癌細胞と老化の関係に関して、ある遺伝子に着目して研究をおこなっています。
遺伝子名は言えないのですが、過去の論文では、その遺伝子を過剰発現すると老化マーカーが上昇するという報告があります。
一方で、自分がその遺伝子をノックアウトしてみたところ、一部の老化マーカーが増加していました。G1 arrestも増えていました。
全く矛盾する結果なのですが、過去の論文を見ると、癌細胞の老化は発がん遺伝子によってひきおこされる一方で、治療によっても引き起こされるので、過去の一般的事実も矛盾しているような気もします。
つまり、自分の系はノックアウトですが、これは抗体での治療ととらえると老化が引き起こされるというのは矛盾ないような知見にも思えます。
自分でまだ確認するべきことはありますが、阻害も過剰発現も老化を引き起こすという結論は合理性がありますでしょうか。
一般的に発がん遺伝子も治療も老化を引き起こすというのは、どうやって説明をつけたらいいのでしょうか。 |
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