成分について漠然としたことしか言えませんけど、通常のTC処理フラスコやディッシュは表面がネガティブにチャージしています。細胞表面もネガティブにチャージしているので裸の細胞はTC処理表面には付きにくいです。逆につきやすい細胞(接着細胞)は細胞外マトリクスなどポジティブな部分があり細胞と相互作用するものが分泌されていたり表面に発現していたりします。そういうタンパク質のポジティブな部分がTC処理表面とも相互作用するので接着を維持できるようになっています。
そういうことから考えるとRajiの表面に発現している(接着細胞に見られる細胞外マトリクスではないでしょうけど)何らかのタンパク質とも言えると思います。Rajiは細胞同士で固まったりするようなのでやはり細胞の表面のネガティブチャージにつきやすい何らかの蛋白が発現していると思われます。
ちなみに裸の細胞はネガティブのチャージのためポリリジンなどポジティブチャージを持ったものに吸着しやすいので、ポリリジンコートが有効だったりします。 |
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