自分が学位を取ったラボは一人1テーマで、場合によってはそのテーマに詳しい人が研究室内に本人以外いないということもありました。
もちろん研究室の大筋の範囲内でですが、比較的自由にテーマ設定ができ、自分で研究を立案遂行する力というのはこの方式のほうが付きやすいのかなと思います。ただ、リソースが限られるので研究の進むスピードは遅かったです。
一方、当時の隣の研究室は、教授が立案した計画を研究室員が分担して実施する方針でした。(分子生物学はAさん、生化学はBさん、組織学はCさん、ドライはDさん...という感じ)
学位審査とかを公聴会でみると、割と大事な実験なのに本人が詳しいことを知らなかったりして、うーん?という場面もよく見かける一方、研究の進みはかなり早くて論文もコンスタントに発表されていました。(審査で「おや?」となってもまあ「論文出ているし・・」と最終的にはOKになるケースが多かったです)
昨今、短いスパンで業績が出ないとポジションや競争的研究費の獲得で不利になることも多く、2つのラボを比べると進路や研究費は後者のほうが平均的には良かったように思います。 |
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