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マウスの代謝の切り替わりについて トピック削除
No.12693-TOPIC - 2024/11/19 (火) 18:45:08 - マウス初心者
仔マウスの成長過程で、授乳期から離乳期にかけて代謝経路が切り替わっていると思いますが、具体的にどのタイミングで切り替わるのか、また脂質代謝経路から糖代謝経路への切り替わりがうまくいかない個体は離乳後に体重減少や死亡するといった知見を御存じの方はいらっしゃいますでしょうか。
当方マウス初心者でまだまだ勉強不足なもので、上記に関する文献等ご存じでしたらそちらもご教授いただけると幸いです。
 
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(無題) 削除/引用
No.12693-16 - 2024/11/21 (木) 11:37:32 - 2
ランドルサイクル(ランドル仮説)というのがあり、学部の生化学の講義ではとても代謝の基本的な概念として必ず勉強します。生化学は全くの専門外の私ですら知っているので、もちろん先生は熟知されていると思いますが、質問者の方ももしも忘れておられたら一度復習されることを勧めます。suggestiveなことに気づくかもしれません。摂取した多量の脂肪酸の多くがエネルギー基質に使われるならば、高脂肪食してても太らないわけでそれは大変ありがたいのですがうちの大学の授乳期のマウスはあまり痩せてるように見えません。マウスの経時的な体重測定をされていると思いますが、どうでしょうか。もしお考えの仮定が正しいならば、b酸化の産物であるケトン体(hydroxybutyrateなど)の血中濃度が授乳期に上がっていて、離乳以降に下がることが予想されるのですが、測定される予定はありますか。また授乳期とかだとb酸化はATP産生に繋がるようなエネルギー基質というよりも体温維持のための熱発生の方で利用されるのではないかなあと素人なりに思うのですが、新生児期の褐色脂肪組織の役割とか脱共役タンパク質というのを学部の授業で習ったと思うので一度確認されることを勧めます。
専門外のためピントハズレでしたらすみません。仮説の構築は大切ですが、正確な基礎知識を勉強するとともにある程度のエビデンスや予備実験データを揃えた上で1ヶ月くらいかけて慎重に検討した上でないと迷走して多大な時間と労力の浪費に終わる恐れがあるのでちょっと気になりました。

(無題) 削除/引用
No.12693-15 - 2024/11/21 (木) 11:06:08 - nhk1
>[Re:13] マウス初心者さんは書きました :
>
> すみません、離乳後の時期に死亡するケースというのは多々起こりうるのでしょうか。

そういうことではなくて、死亡に至る原因なんて他にもいろいろと想起されるだろうに何故?ということでしょう

(無題) 削除/引用
No.12693-14 - 2024/11/21 (木) 10:59:32 - SN
高脂肪食のような脂質メインの餌を試しに与えてみてはどうですか。

(無題) 削除/引用
No.12693-13 - 2024/11/21 (木) 10:13:05 - マウス初心者
おお様
>[Re:3] マウス初心者さんは書きました :

> 当方、ある遺伝子のCKOから生まれた仔マウスで離乳(4-5週齢)後に死亡する個体が多く見られた(中には生存する個体もあり)ため、授乳期の脂質代謝から糖代謝への切り替わりがうまくいかなかった個体が死亡し、代謝制御を克服できた個体が生存したのではないかという考えに至りました。

> これだけ見ると大胆な予想のように思えますが、というのも代謝に関係なくてもその時期になくなることは多々ありそうなので(細かいことは開示したくないという事でしょうか)。

すみません、離乳後の時期に死亡するケースというのは多々起こりうるのでしょうか。ラボのボスはこれまでの飼育経験上、ここまで死亡するケースは見たことが無いと言っていたので普通ではないのかと考えていましたが。
体重は毎日測定しているわけではないですが、死亡個体は離乳時点の体重から3日後には減少している傾向があり、離乳から1週間以内で死亡しているものがほとんどです(そこから体重増加に転じて通常の増加曲線をたどり生存する個体も一部います)。

(無題) 削除/引用
No.12693-12 - 2024/11/21 (木) 10:08:14 - マウス初心者
2様
すみません、私は大学の専門が医学や生物学ではなく生化学の分野も勉強し始めてまだ1年のペーペーですので免疫系のお話など知識がありませんでした。
おっしゃる通り、乳糖が腸で分解されるとグルコースが生じますので授乳期にももちろん糖代謝は生じていますが、母乳の主成分が脂肪酸ですので脂肪酸のβ酸化からエネルギーが供給される経路が優位であり、離乳後は飼料の主成分が炭水化物となりますので糖代謝優位に切り替わるというか推移していくという考えで、ラボのボスはこれが生化学をやっている人間では常識の知識というので一般的な考えなのだと思っていました。

(無題) 削除/引用
No.12693-11 - 2024/11/21 (木) 02:06:12 - おお
>[Re:3] マウス初心者さんは書きました :

> 当方、ある遺伝子のCKOから生まれた仔マウスで離乳(4-5週齢)後に死亡する個体が多く見られた(中には生存する個体もあり)ため、授乳期の脂質代謝から糖代謝への切り替わりがうまくいかなかった個体が死亡し、代謝制御を克服できた個体が生存したのではないかという考えに至りました。

これだけ見ると大胆な予想のように思えますが、というのも代謝に関係なくてもその時期になくなることは多々ありそうなので(細かいことは開示したくないという事でしょうか)。

それとも色々書かれてないことで詰めていった結論かもしれませんが。マウスの組織などの観察とかやってますか?それもヒントになると思います。

体重変化も気になるところですね。代謝が切り替わったあと体重が増えなくなるとかあるかもしれませんし。

(無題) 削除/引用
No.12693-10 - 2024/11/20 (水) 19:38:36 - 2
すみません、ふざけたような書き方してしまいましたので真面目にレスポンスします。大学の免疫学の講義で習ったと思いますが、離乳期は母体からもらった免疫グロブリンが半減期を迎えて減少してくる時期であると同時に、一方でこの時期はまだ自分で抗体を産生する能力が十分発達していません。つまり離乳期は適応免疫系的にはいわばボトムというか空白期にあたります。そのためこの時期は自然免疫系が頑張ってそこを埋め合わせすべくとても重要な役割を担うのですが、これが何らかの原因でうまいこと働かない個体は当然ながら感染の危険に晒されることになります。ですので私たちは離乳期に死亡例が増加すると聞いたら、まず自然免疫系に何か問題があるのではと言う可能性を最初に考え、ちゃんとした研究を始める前の予備検討として、死亡個体を解剖して組織標本を作成しててまずはHE stainでもいいので肺など主要臓器に炎症像が見られないか、またCRP初め炎症関連マーカーとかを精査すると思います。
*肺の組織標本の作成方法は他の組織とは少し違うので、できれば経験者に聞いてください。

単に私が生化学が専門外だからかもしれませんが、離乳期を境にしてエネルギー基質が脂質から糖に大きく変わると言うのは私は聞いたことないですし、ちょっと想像しかねますが本当に一般的な話なのでしょうか。機序を知りたいので具体的な根拠がありましたらご教示ください。この時期は多分まだ褐色脂肪組織があると思うのですがその辺が変化してれば脂質代謝に関して何かヒントがあるかもしれませんが、少なくとも糖代謝は授乳期から母乳を介して多量の乳糖を摂取しているわけですし、これは腸で分解されてグルコースになりますから授乳期もグルコースをエネルギー基質とするとする糖代謝は普通に行なっていると思いますし(一方の分解物のガラクトースによる解糖系への影響は考慮すべきとは思いますが。)、ランドル仮説から考えても糖代謝が十分に行われている時に、同時に脂肪酸分解によるエネルギー代謝も優勢になるというのも考えにくいような気がするのですが。
以上のようなことから固形飼料になって初めて炭水化物摂取が始まるわけでもないですし、ちょっとその辺りのところも含めて私には理解が難しいです。

(無題) 削除/引用
No.12693-9 - 2024/11/20 (水) 18:06:52 - おお
検索して文献を斜めに読んでいるとp21あたりで変化が有りそうだけど細かい各論ぽくまとめれません。自身で文献ひいて読んでいけばどうですかね。外野はあなたの研究に関連しそうな物を嗅ぎ分ける嗅覚がありませんので。

(無題) 削除/引用
No.12693-8 - 2024/11/20 (水) 16:17:48 - マウス初心者
み様
ご教授ありがとうございます。
検証してみます。

(無題) 削除/引用
No.12693-7 - 2024/11/20 (水) 15:40:33 - み
死亡直後に胃内容物があるかどうか。
歯は普通に生えているか。
餌を地面にバラまいておけば生存率が上昇するか。

摂食に関してはビデオ撮影しておくとか。
生き延びる個体では体重曲線はどうか。

(無題) 削除/引用
No.12693-6 - 2024/11/20 (水) 15:09:06 - マウス初心者
2様
仮説の裏付けのためにも生化学検査でみる必要はあると思います。

み様
摂食能や消化吸収能の評価をしたいのはやまやまですが死亡する個体は離乳からおおむね1週以内に死亡してしまうので評価が難しいです。
何か良い方法がございましたらご教授願います。

(無題) 削除/引用
No.12693-5 - 2024/11/20 (水) 14:14:32 - 2
すみません。この領域は全くの不勉強ゆえ乳糖って炭水化物ではないの?などと思ってしまったため、乳糖ならば小腸粘膜や腸内細菌のラクターゼで分解されればグルコースになるだろうから結局、普通に糖代謝のエネルギー基質になるのではないかと思っておりました。また小腸のラクターゼ活性は授乳期に高いようなことを昔習ったような気がしたので。
いずれにせよ見つけられている事象は非常に興味深いことと察しますし、エネルギー代謝の劇的な変化がこの時期に起こるだろうという言う仮説は大変ユニークと思われます。ただわたしたちはこうしたことは素人なのでつい諸臓器の発達過程や免疫系が少なからず関係しているような気がしてしまい、とりあえず採血して生化学検査して、また主要臓器の病理標本を作成して一通り観察してしてからでないとそうした仮説が立てられません。

(無題) 削除/引用
No.12693-4 - 2024/11/20 (水) 14:08:27 - み
話を聞く限りでは代謝を考える前に、摂食能と消化吸収能をまず見たい。

(無題) 削除/引用
No.12693-3 - 2024/11/20 (水) 12:44:33 - マウス初心者
2様
当方、ある遺伝子のCKOから生まれた仔マウスで離乳(4-5週齢)後に死亡する個体が多く見られた(中には生存する個体もあり)ため、授乳期の脂質代謝から糖代謝への切り替わりがうまくいかなかった個体が死亡し、代謝制御を克服できた個体が生存したのではないかという考えに至りました。
授乳期の栄養素は母乳からの脂肪や乳糖が主で、離乳後は固形食(炭水化物)が主になるため、代謝経路が切り替わるというのは一般的な話であると認識していましたが違いましたでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.12693-2 - 2024/11/19 (火) 22:48:36 - 2
離乳期頃は免疫系が大きく変化する時期というのはよく知られていますが、エネルギー代謝モードが変わるという話ははじめて聞きました。エネルギー代謝モードが大きく変わるのは、飢餓とか低酸素負荷とかの生存に関わるようなかなり極端な状況下というイメージがあったので。よろしければどういった経緯でそうした考えに至ったのか知りたいです。

マウスの代謝の切り替わりについて 削除/引用
No.12693-1 - 2024/11/19 (火) 18:45:08 - マウス初心者
仔マウスの成長過程で、授乳期から離乳期にかけて代謝経路が切り替わっていると思いますが、具体的にどのタイミングで切り替わるのか、また脂質代謝経路から糖代謝経路への切り替わりがうまくいかない個体は離乳後に体重減少や死亡するといった知見を御存じの方はいらっしゃいますでしょうか。
当方マウス初心者でまだまだ勉強不足なもので、上記に関する文献等ご存じでしたらそちらもご教授いただけると幸いです。

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