その糖タンパク質のバンドの移動距離が正確に測って、それを検量線に当てはめて何kDaにあらるかを求めるとう作業はあたりまえのことでそんなに難しくない。
もし、今、95 kDaかもしれないし85 kDaかもしれないという程度の精度しかないのだとしたら、そのあたりの分子量の分離や解像度が良くないからではないですか。着目している範囲がよく分離するようにゲル濃度を下げるなどして工夫してみては。
あるいは本当に95 kDaから85 kDaまでバンドが広がっているのかも。
糖鎖はヘテロだし、糖タンパク質の泳動像はシャープにフォーカスしたバンドじゃなくてボケて広がりがち。
そういう技術的な問題をクリアして、
ちゃんと移動距離が正確に測定できて検量線が引けて、
問題のタンパク質のバンドがその検量線に当てはめると90 kDaになったとしても、
「この糖タンパク質の分子量は90 kDaである(と推定される)」とは書けないですよ。SDS-PAGEは糖鎖付きのタンパク質も単純タンパク質と同じパラメータで移動するというものではないですうから。
糖鎖を除去すると理論値と矛盾しない75 kDaのバンドが検出される。
糖鎖が付いたインタクトな状態では、「90 kDa付近にバンドが検出される」。
正確な分子量はもとまらなくても、あるがままの事実を記載すれば十分だと思います。 |
|