Bio Technical フォーラム

  • バイオ関連の実験をする上での、試薬、機器、プロトコールなどの情報交換の場です。
  • 新しいテーマで話を始める場合、質問をする場合は「新しいトピックを作る」から書き込みをしてください。
  • 質問に対して解答できる方は是非、書き込んで下さい。
  • このフォーラムにふさわしくないと管理人が判断した投稿は予告なく削除します。

新しいトピックを作る | トピック一覧 | 研究留学ネットに戻る

ひとつ前のフォーラム(readのみ)

このスレッドをはてなブックマークに追加このスレッドをはてなブックマークに追加

肝臓組織中の脂肪定量計算方法について トピック削除
No.12621-TOPIC - 2024/10/14 (月) 15:34:40 - しろろ
以下の手順で肝臓組織中の脂肪量を測定したいのですが、計算方法がよくわかりません。1.667や2.5という数字はどこから現れたのでしょうか。教えていただけると幸いです。

手順
2mlチューブの重さを電子天秤で測り、0合わせしておく

2mチューブに肝臓片100mg程度(50-120mg)を入れて、重さを計測

10倍量のDWと破砕ビーズを加える. (組織100mgの場合、DWを1000ul加える)

3分間破砕装置でビーズ破砕する

新しい2mlチューブに破砕液を440ul, メタノール・クロロホルム溶液(1:2)を1100ul加える

ボルテックス

15,000xg 5分遠心

下層の有機層(クロロホルム)400ulを新しい1.5mlチューブに分注

80℃のピートブロック上で10-15分乾燥→粘性のある脂質だけ残る

イソプロパノール or 5% BSA/PBS-T0.05% 100ulで溶解→超音波で分散(10min)

解析まで-20℃保存するが解析前に再度超音波で分散

TG測定kitなどで測定する。和光製のTG測定kitではサンプル10ul+マスターmix100ulとして、96well plateで測定を行う。

上記実験をおこなった場合の組織1g当たりのTG(トリグリセリド) 量の簡易版換算式の例


   測定したTG濃度(mg/ml) x 0.1 x 1.667 x 2.5 x 10 = TG mg/1g tissue
 
- このトピックにメッセージを投稿する -



3件 ( 1 〜 3 )  前 | 次  1/ 1. /1


(無題) 削除/引用
No.12621-3 - 2024/10/14 (月) 22:11:56 - しろろ
>[Re:2] G25さんは書きました :
とても丁寧な説明いただきありがとうございます!よく理解できました!

(無題) 削除/引用
No.12621-2 - 2024/10/14 (月) 18:44:11 - G25
破砕液100 mg/1100 uL(組織の比重1として体積100 uL + DW 1000 uL)から
440 uLを測定に回している。
440 uL中に含まれるTG量を1100 uLあたり、すなわち組織100 mgあたりに換算するため2.5(1100 uL/440 uL)をかけている。さらに10をかけて1 gあたりに換算。

1.667をかけているのは、破砕液440 uL にC/M 1100 uL加えて相分離すると、有機層の体積が約667 uLになると言うことなんでしょう。有機層400 uLを測定に供しているので、全量 667 uLに換算するため1.667をかける。これはあらかじめ予備実験で求められた係数であって、それに携わっていない私たちは黙って従うしかない。

ちなみに0.1をかけているのは、mg/mLで出力された測定値から最終的な分散液100 uL中のTG量を算出するため。

TG濃度x0.1 = 脂質分散液 100 uL中のTG量
脂質分散液 100 uL中のTG量 = 有機層400 uL中のTG量
有機層400 uL中のTG量 x1.667 = 有機層全量に含まれるTG量
有機層全量に含まれるTG量 = ホモジネート 440 uLに含まれるTG量
ホモジネート 440 uLに含まれるTG量 x 2.5 =ホモジネート1100 uLに含まれるTG量
ホモジネート1100 uLに含まれるTG量 =組織 100 mgあたりのTG量
組織 100 mgあたりのTG量 x 10 = 組織 1 gあたりのTG量

肝臓組織中の脂肪定量計算方法について 削除/引用
No.12621-1 - 2024/10/14 (月) 15:34:40 - しろろ
以下の手順で肝臓組織中の脂肪量を測定したいのですが、計算方法がよくわかりません。1.667や2.5という数字はどこから現れたのでしょうか。教えていただけると幸いです。

手順
2mlチューブの重さを電子天秤で測り、0合わせしておく

2mチューブに肝臓片100mg程度(50-120mg)を入れて、重さを計測

10倍量のDWと破砕ビーズを加える. (組織100mgの場合、DWを1000ul加える)

3分間破砕装置でビーズ破砕する

新しい2mlチューブに破砕液を440ul, メタノール・クロロホルム溶液(1:2)を1100ul加える

ボルテックス

15,000xg 5分遠心

下層の有機層(クロロホルム)400ulを新しい1.5mlチューブに分注

80℃のピートブロック上で10-15分乾燥→粘性のある脂質だけ残る

イソプロパノール or 5% BSA/PBS-T0.05% 100ulで溶解→超音波で分散(10min)

解析まで-20℃保存するが解析前に再度超音波で分散

TG測定kitなどで測定する。和光製のTG測定kitではサンプル10ul+マスターmix100ulとして、96well plateで測定を行う。

上記実験をおこなった場合の組織1g当たりのTG(トリグリセリド) 量の簡易版換算式の例


   測定したTG濃度(mg/ml) x 0.1 x 1.667 x 2.5 x 10 = TG mg/1g tissue

3件 ( 1 〜 3 )  前 | 次  1/ 1. /1


パスワードを入力してチェックした記事を チェックした記事を

このトピックにメッセージを投稿する
名前 
メール   アドレス非公開
   タイトル 
本文      
設定  クッキーを保存(次回の入力の手間を省けます)
上に上げない(トピックの一覧で一番上に移動させません)
解決(問題が解決した際にチェックしてください)
暗証  半角英数字8-12文字の暗証番号を入れると、あとで削除、修正ができます。
送信 

〔使い方〕
  • 「アドレス非公開」をチェックすれば、自分のメールアドレスを公開しないで他の方からメールを受け取れます。
  • 問題が解決した際には、解決ボタンをチェックして解決した旨のコメントをつけてください。これは、初めにトピックを作った人と管理人のみが可能です。
  • 半角カタカナ、機種依存文字(全角ローマ数字、○の中の数字等)は文字化けの原因となりますので使わないでください。