段階的に自立させていけばどうでしょうか。実験については
1)初めは教員側でデモンストレーションするような形で一緒にやる。2)次に教員が付き添いながら学生自身にやってもらう。3)見ていて大丈夫そうならば、そこで勉強した範囲で対応できる比較的簡単な実験課題を提示して(大まかな手順は紙に書きながら説明はする)、学生自身にやってもらう。4)結果を見せてもらい、discussionする。もし問題点あれば、原因や改善策を指導して再実験してもらう。また,いけてれば次の実験に進む。もし新しい手法などが必要ならば上記の1~4を繰り返す。
このサイクルを何回かやっていると、だんだん学生の方でも自分でできる守備範囲が増えてきて、研究が面白くなり、結果に関していろんな可能性とか、自分で新しい実験のアイデアを提案してきますし、その中でいろいろ論文も自分で探してきて読むようになります。この頃になるとむしろあまり細部まで干渉しすぎるとうざがられますので、そうなれば進捗状況や方向性だけ気をつけてみてあげれば、学生さんに好きなように任せておいても大丈夫です。
卒論生だと時間的に1−2サイクル程度が限度ですが、それでも将来重要なコアデータになるかもしれないデータを自分自身で出したという経験は自信になると思います。またそういうデータを学会発表や論文や著書で、できるだけ積極的に使ってあげれば嬉しいはずですし、研究に主体的に取り組むきっかけにもなります。 |
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