EIAを買わずに済ませる件でいくつかの方法
1. 当該タンパク質の定量してる研究室を探して、学会などの機会に交渉して共同研究ということで、検体を送って他の検体と一緒に測定してもらうとか。
2. IPしてwesternも出来なくはないです。IPの抗体量は検討が必要かもしれないですが。 定量性を妨げるかもしれないいろいろな要因が介在しており、特に2倍程度の小さな差異の判別は難しいものの、5倍〜10倍くらいの明らかな差異があれば使えるかもしれません。最後の手段ということでは、これも有りかと。。
3. 日内変動とか日間変動は患者さんの検体を扱う臨床検査の現場の検査データの内部精度管理では検討されますが、実験室レベルの研究ではあまり検討されないのではないでしょうか。
4 アルブミンと免疫グロブリンを除去してからWBで、ということもできます。血清たんぱく質で存在量が少ないものを電気泳動で分析する際にそうした処理をあらかじめ行うことがあります。前述した血清中の量の多いタンパク質を除去するためのkitもいくつかのメーカーから市販されています。(アルブミン除去とかで検索してみてください)
ただ問題はこれらの処理は、厳密には、アルブミンあるいは免疫グロブリンだけに特異的というわけでは必ずしもないので、この前処理の過程で自分の見たいものまで除かれてしまったり、あるいは影響を受けたりするリスクもありうることです。もちろん対照群と同じ操作をするので、補正はされますから、操作を実験群、対照群ともできる限り全く同じように正確に行えばそれでもいいのかもしれないですが。こうした前処理した上でのWBでの検出限界については、サイトカイン類とかは半端なく微量なものが割と多いのでそれでも厳しいことはあります。 |
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