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15kDのタンパクのウェスタンブロットについて トピック削除
No.12544-TOPIC - 2024/08/27 (火) 18:59:03 - SB
はじめて書き込みします。
現在、15kDのタンパクをウェスタンブロット(セミドライ式)で検出しようとしています。しかし、まったくうまくいかず困っています。同時に行ったβactinの検出はできています。分子量の小さなタンパクを検出する際にコツなどあるのでしょうか。ご存じの方、ぜひご教授いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
 
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(無題) 削除/引用
No.12544-18 - 2024/08/28 (水) 23:43:30 - おお
抽出条件は確かにわからないでもないけど、核を回収してからRIPAやSample bufferで溶出してpH8.3の20%メタノール、SDSなしでトランスファーしたら、しっかりPonceauとかで染まってるんだけどなぁ、、、しいてやるならメタノール濃度下げるとかも選択肢かもしれないけど。

えっとすり抜けているかどうかはトランスファー後、Ponceauとかで染めて(私はFast Greenに変更しました、NCでも使えるようにほぼPonceauと同じ溶媒にとかしてます)裏が染まってるかどうかでも判断できると思います。普通の細胞からのLysatesなら結構な量(CBB染まるくらい)あるので染まり具合で判断がつくでしょう。染まっているならTransferの時間を短くするといいと思います。

(無題) 削除/引用
No.12544-17 - 2024/08/28 (水) 20:32:50 - G25
ただ低分子量というだけじゃなく高pIであるヒストンでしたか。
だとすると、SDSが抜けると正電荷になってトランスファしなくなるというジレンマが。
トランスファバッファのpHを高くするというのは道理だ。

(無題) 削除/引用
No.12544-16 - 2024/08/28 (水) 17:38:21 - T
Histoneのウェスタンはたまにしています。あくまでも自己流で、これがいいのかどうかわりませんが、聞かれて今まで何人かの人に勧めたらいい感じデータが得られたとお礼言われたので多分それほど変なことしてないと思うので私のやってる方法を書きます。核画分、あるいはHistone画分(硫酸抽出画分)でも良いですが、Histoneは細胞内タンパク質の中でも(CBB染色でも見えるくらい)非常に量の多い蛋白質の一つですので、whole cell lysateでも問題なく余裕で検出できます。

1. 細胞、もしくは組織を直接SDS-sample buffer(0.0625M Try-HCl(pH6.7), 2%SDS, 10% Glycerol)で溶解します。(できれば一応Proteinase inhibitorも入れたほうがいいです。H3はSDS存在下でも長期保存中に一部C末側で断片化の傾向が見られたことがあるので。)液量は細胞の場合0.5-1.0ml / 10cm dish, 組織の場合 体積で10倍量 or more. 

RIPA bufferだと十分抽出できないかもしれません。少なくともTritone X100やNP40など非イオン性界面活性剤主体かつisotonicなlysis bufferでは核蛋白質、とりわけHistoneの抽出は難しいです。Hypertonicなlysis bufferならば、未変性系bufferでも抽出できる可能性はあるかもしれません。Lysis bufferの詳細の公開を拒んでおられるため、その辺のことがわかりませんが、Lysis bufferの組成は直接成否に関わるところと思われます。うまくいかないと言って実験繰り返してる人のなかには、元々そこにないものを``あるはず``と思って追いかけてる人は多いです。

2. 28~29Gシリンジで粘性が無くなるまで吸引排出を繰り返す。代わりに超音波処理でも良いが必要最小限で。

3. 12000xg, 18℃前後、10min遠心し、不溶物(たぶんほとんどないけど)を除去

4.一部をとって適当に水で希釈して蛋白質定量(BCA法)。

5. 還元剤とBPBを添加して97℃、10min加熱。

6. 15% gelで電気泳動(精製したHistoneを泳動しましたが、通常のTris-glycine系でもコアヒストンのH3, H 2A ,H 2B , H4の4本のバンドは十分分離可能です。リンカーヒストン(ヒストンH1)はコアヒストンと比べてやや転写されにくい時があります。)
使わなかった泳動サンプルは−80℃保存します。凍結融解はできるだ最小限で。

7.通常の 冷却Wet式(BIORAD製)で90分PVDF膜にブロッティング(転写は普通のTris-glycine系です。bufferには最終濃度で20%MeOHおよび0.02%SDSを添加してます。SDSの添加は大事と思います)PVDFはポアサイズは普通の0.45の方でやってます。もしH4の転写がイマイチと感じたらポアサイズ0.22使うかしてもいいです。
以前セミドライでやったこともありますが、WETと比べて転写がややイマイチ(シグナルがやや弱め)な感じがしました。塩基性蛋白質なので転写されにくいということでCAPS系を推奨してる本もあり、昔やったことありますがあまりありがたみなかったです。

8. 抗体はBiolegendやABCAMのものを使用していて良好な結果を得ています

9. Deprobing/reprobingでReblottingを2回くらいしてますが、とくに膜から外れやすいとかはありません。

10. もしより細かい分離(H3.1とH3.3の分離をしたいとか)が必要の場合は、Histoneを精製して、酸性尿素ゲル/ SDS-PAGEの組み合わせによる2次元電気泳動します。古典的ですが今でも結構有用な手法です。ただ時間と手間がかかり、一度やったらしばらくはやりたくない実験です。なのでその場合はHPLCとかが良いかもしれません。

(無題) 解決済み 削除/引用
No.12544-15 - 2024/08/28 (水) 15:20:30 - SB
みなさんありがとうございます。
皆さんにいただいたアドバイスをもとにもう一度チャレンジしてみたいと思います。
説明不足で至らない点がありましたことお許しください。
本当にありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.12544-14 - 2024/08/28 (水) 12:17:04 - G25
ポアサイズは小さいほうが良く、0.45 umより0.22 umが好ましい。
今の時代ニトロセルロース膜じゃなくてPVDFを使っていると思うけど、もし違うならPVDFにしたほうがいい。
かつては低分子量ペプチドを捕捉するのに特化した修飾を施したPVDFとかいうのも売られていたけど、すっかり見なくなったところを見ると、普通のPVDFで十分なのだろう。

ゲルの転写バッファー置換、平衡化は十分だろうか?
十分置換されていず泳動バッファーが残っていると電流の流れがおかしくなってバンドが拡散して見えなくなったりするらしい。
また、SDSが残留していると特に低分子量のタンパク質は膜をすり抜ける。
転写バッファーを何度か交換するくらい丁寧にゲルの置換平衡化をしてみたはどうだろうか。

(無題) 削除/引用
No.12544-13 - 2024/08/28 (水) 10:36:22 - 塩基性
www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/troubleshooting/western_blotting/q14.html

(無題) 削除/引用
No.12544-12 - 2024/08/28 (水) 10:17:58 - おお
あー確かにTriton X-100だけとかだと抽出が完全でないかもしれない。ちょっと前までラボにいた人がM-per買ってラボに残っているやつがあったので使ってみたけど、核蛋白はそこまで抽出されてないかもしれない。
デタージェントをあまりいじりたくないなら塩濃度(NaCl)を400から500mMにするといいはず。

(無題) 削除/引用
No.12544-11 - 2024/08/28 (水) 10:16:39 - TS
>核タンパク質ですか。そうすると抽出条件も気になります。
SDSとかLysisバッファーに入っていますか。

他の方もおっしゃってますが、Nuclear extractを分画しているのであれば、それでいいと思います。
Whole cell extractの場合、Tritonとかの非イオン性の界面活性剤だけだと、核が溶けないことが多いです。Whole cell lysateを調製したとき、ねばーっと粘性があれば、核が溶けてゲノムが溶けだしているので、大丈夫かなと思います。粘性をなくすためにソニケーションとかは必要ですが。

(無題) 削除/引用
No.12544-10 - 2024/08/28 (水) 09:17:12 - qq
15kDaは、サイズマーカーの10kDaよりも十分に遅く流れているのでしょうか?
泳動フロントにはサンプルバッファーのSDSが濃縮されて泳動されているので、
その辺りに泳動されているタンパクは膜に転写保持されないのではないでしょうか?
予め泳動フロントのゲルを切り捨てて転写するほうが良いかもしれません。

(無題) 削除/引用
No.12544-9 - 2024/08/28 (水) 08:50:31 - RT
>抽出したタンパクはlysis bufferに入っています。

ですから、lysis bufferの組成によっては、目的タンパク質を溶かしきれず、入ってないかもしれないんですよ。
だから、以下のレスを貰ってるじゃないですか?なぜスルーしてlysis bufferとだけ答えるのか。

>核タンパク質ですか。そうすると抽出条件も気になります。
SDSとかLysisバッファーに入っていますか。

(無題) 削除/引用
No.12544-8 - 2024/08/27 (火) 22:51:30 - おお
泳動やTransferでそこまで苦労する蛋白ではないような気がしますが、マイナーなタイプ、Modificationなどを見ているのなら話が違うかもしれません。膜のポアサイズは0.45でもそんなにトラブルになりそうではないですが、0.2のほうが安心ではあります。膜もニトロセルロースかPVDFかというのもありますがどうかなぁ。。。気になるなら変えてみてもいいかもしれません。

でトランスファーの条件ですが、メタノールが入っているのが標準ですがどうでしょう。小さい蛋白を意識するときはちょっとメタノールの濃度を上げるとか言うのはたまにやります。

個人的には抗体でハズレを引いたことがあるので、抗体の良し悪しあるいは、条件を選ぶ抗体がまあまああるのではと思っています。

ヒストンは細胞からクロマチン、あるいはクロマチン成分を濃縮するとポジティブコントロールとして使えますし、方法論的にもそこまで難しくありませんので一度抽出しておけばと思います。濃縮されたもので見れてもLysateで見れるかというのはあるかもしれませんが、抗体の特性を知るには有効ですし。

(無題) 削除/引用
No.12544-7 - 2024/08/27 (火) 21:01:13 - と
HistoneのWBで苦労した経験はないのですが、他の皆さんのコメントにあるように、ポアサイズ、一次抗体は気にしたほうが良いと思います。
サンプルはwhole cell lysate, nuclear extractのどちらでしょうか?
私はnuclear extractを使用してhistoneのWBを行っていました。applyする量はCBBでもhistoneが確認できるくらいで確認の為にWBを行っていました。
もしwhole cell lysateを用いているのでしたら、nuclear extractを用いてappleする量を検討(できるだけhistoneの量を多くなるように)してみてはいかがでしょうか。
whole cell lysateで泳動が乱れない程度の蛋白量では、histone量が少ないのかもしれません。結果として、分子量も小さいhistoneは、量も少なくてほとんごがメンブレンを通過してしまっていて検出できないのかもしれませんね。

(無題) 削除/引用
No.12544-6 - 2024/08/27 (火) 19:50:02 - SB
お答えいただきありがとうございます。
膜のポアサイズは0.45を使っていました。抽出したタンパクはlysis bufferに入っています。
転写条件は、ATTOのAE-6685を使い24Vで40分行っています。40分は長すぎるのでしょうか。
メンブレンを2枚重ねることを試してみたいと思います。一次抗体がworkするかについても次回のウェスタンブロットで試してみたいと思います。

(無題) 削除/引用
No.12544-5 - 2024/08/27 (火) 19:34:53 - TS
核タンパク質ですか。そうすると抽出条件も気になります。
SDSとかLysisバッファーに入っていますか。

(無題) 削除/引用
No.12544-4 - 2024/08/27 (火) 19:33:14 - TS
WBはステップが多いので問題の切り分けが必要かと思います。
ただb-actinがきちんと検出できているということなので、とりあえず転写まではうまく行っている可能性は高いです。

小さなタンパク質のコツというか、場合によってはですが、メンブレンを抜けやすいことがあります。膜のポアサイズは0.45ですか、0.2でしょうか。転写条件がきつければ、緩やかにしてあげてうまく行くこともあると思います。抜けているのであれば、メンブレンを2枚重ねて転写すると、2枚目に検出されるかもしれません。

一方で、一次抗体はワークすることは確認していますか。市販の抗体でもうまく行かないものはたくさんありますので、明確なポジコン(リコンビナントを発現させたものとか)があると良いと思います。抗体がワークしないのであれば、いくらやってもうまく行かないものでしょう。二次抗体はb-actinと同じなら大丈夫でしょう。

(無題) 削除/引用
No.12544-3 - 2024/08/27 (火) 19:31:32 - SB
Histoneです。

(無題) 削除/引用
No.12544-2 - 2024/08/27 (火) 19:13:39 - T
15KDaのタンパク質とは具体的になんですか?もしかしてHistone?

15kDのタンパクのウェスタンブロットについて 削除/引用
No.12544-1 - 2024/08/27 (火) 18:59:03 - SB
はじめて書き込みします。
現在、15kDのタンパクをウェスタンブロット(セミドライ式)で検出しようとしています。しかし、まったくうまくいかず困っています。同時に行ったβactinの検出はできています。分子量の小さなタンパクを検出する際にコツなどあるのでしょうか。ご存じの方、ぜひご教授いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

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