>宿主のポリメラーゼが誘導発現するのはB21などの発現ベクター大腸菌のみ、
BL21じゃダメなんだな。ゲノムに組み込まれたlambdaDE3というプロファージにPlac-T7 RNA polが乗せてあるのがBL21(DE3)。
@ブルーホワイトセレクションの場合の、lacリプレッサーは、大腸菌ゲノムにコードされていると考えていいのでしょうか?
初歩でいいから遺伝子型の読み方を覚えて、遺伝子型を見て性質を把握できるようにするといい。
https://catalog.takara-bio.co.jp/product/basic_info.php?unitid=U100003627
IPTGでON/OFFする場合、野生型のlacIではなくlacI^qという高発現アリルを使う。IPTG誘導をかけていないときに蛇口がよりしっかり閉まるから。クローニングによく使われるDH5alphaはlacI^qではないのでいIPTGを入れなくてもlacZが発現する。JM109やXL-1 BlueなんかはlacI^qなので青白選択する時はIPTGが必要。これらのlacI^qはゲノムではなくF’エピソームに乗っている。おそらくゲノム上に野生型のlacIがあってエクストラにlacI^qを持たせていると思う。
また、タンパク質発現ベクター(pET, pGEX, pMALなど)はそれ自体にlacI^qをのせてある。
タンパク質発現によく使われるBL21系統の宿主はlacI^qを持ってないですから。
>APlacを認識するポリメラーゼっていわゆる何と呼ばれているものでしょうか?
(T7やT3、SP6などのポリメラーゼではないんですよね。それともT3やSP6などのポリメラーゼが多少Placを認識して発現すると考えるのでしょうか?)
そりゃあーた、大腸菌のRNA polymeraseですよ。真核生物と違って大腸菌のRNA polは1種類しかない。lacオペロンのプロモーターでラクトース代謝系の制御を受けるというだけで、転写するのは大腸菌の遺伝子を転写するRNA pol。 |
|