Bio Technical フォーラム

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DMSO トピック削除
No.12465-TOPIC - 2024/07/25 (木) 16:46:04 - 大学院生!
DMSOにstock concentrationで阻害剤などを作っても、working concentrationにするために、他のバッファーや水などで薄めるとパウダー状に戻ってしまいます。

細胞に加えるのであまりDMSOの濃度が高いままのわけにもいかず困っています。何かアドバイスがあればお願いします。
 
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No.12465-16 - 2024/07/30 (火) 16:23:26 - T
2-methacryloyloxyehtyl phosphoryl choline(MPC)などの両親媒性リン脂質ポリマーは一部の抗がん剤はじめ難溶性薬剤を動物に投与する際に可溶化のために使われます。MPC以外にもいろいろあるようです。原理はリポソームの形で難溶性薬剤を内側の疎水的環境で溶けている状態にして包んで細胞内へ送達させるものと思われます。それほど高くない価格で市販されていますので一度検討されてはどうでしょうか。この関係のことは薬剤送達の研究をしている薬学系の研究室が専門と思いますので、相談すれば有用なsuggestionが得られるとも思います。

(無題) 削除/引用
No.12465-15 - 2024/07/30 (火) 14:31:44 - 774R
live imaging中の添加だと、数μlを加えるような操作だと、視野にある細胞に届くまでタイムラグがあって、いつ薬物が影響し始めたのか分からなくなるし、下手したら拡散する前に高濃度のまま届くかもしれないので、x2くらいの濃度の溶液として加えたほうが良いと思う。

(無題) 削除/引用
No.12465-14 - 2024/07/30 (火) 14:05:26 - toto
live imagingの場合は、2x濃度の試薬を既に含む培地をあらかじめ作っておいて、それを細胞の上に培地と等量をそっと乗せるのが、撮影位置ずれを防ぐコツですが、確かに、その問題は気を使いますね。2x培地でもなるべく他の試薬はなるべく入れたくないと思うので、血清かBSAが使える場合は血清入りの培地に入れる、やや高めの温度に暖めた培地に入れる、DMSO試薬を吸ったチップを培地に吐き出す瞬間に先端を素早く動かして析出させないようにする、などの工夫をやってます。あとは、見ないようにするとか。。。

(無題) 削除/引用
No.12465-13 - 2024/07/30 (火) 08:06:03 - ライラック
最終的には溶解しうる濃度であったとしても、培地に加えた瞬間は局所的に高濃度になって析出してしまっているのですから、それが起こらないようにする必要があるわけですよね。既にご指摘があるように瞬時に一様になるような工夫(強く撹拌しながら少しずつ加えるなど)をするか、ストックをDMSOより毒性の低い溶媒(EtOH?)を使って薄めに作るくらいしかないでしょうね。

(無題) 削除/引用
No.12465-12 - 2024/07/30 (火) 06:51:14 - 大学院生!
みなさん色々なアドバイスをありがとうございます。

具体的には、小さいチャンバーで育てている細胞をlive cell imagingしている時に加える阻害剤なので培地の交換などはできないです。また、加えた時にはパウダー状になっているかもよく見えず、実験が終わった後によく見てるとパウダーが残ってしまっていました。
50mMのストックを作り、10µMが最終濃度なので加えてるのは0.2µLだけですが、やはりパウダー状に戻ってしまいます。

stockは透明に見えますが超音波処理をまだ試していないのでやってみます。

(無題) 削除/引用
No.12465-11 - 2024/07/26 (金) 11:29:27 - おお
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3967611/
beta-cyclodextrinとかも選択肢と思いますけどね。

バリエーションとして2-Hydroxypropyl-beta-cyclodextrinとかMethyl-beta-cyclodextrinが使われることもあるみたい。使用感はわかりませんけど。

(無題) 削除/引用
No.12465-10 - 2024/07/26 (金) 04:33:05 - 横から失礼します
> salubrinal
私の経験では10-50 uMで培地が濁りました。。。阻害標的もWBでは阻害されておらず。

(無題) 削除/引用
No.12465-9 - 2024/07/26 (金) 04:15:44 - おお
>[Re:6] 横から失礼しますさんは書きました :
> たとえばSalubrinalです。

For salubrinal experiments, 5mg of salubrinal was dissolved in
DMSO to 10mM and added to the cell media at 100μM for 24 hrs

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2667382/
SI

(無題) 削除/引用
No.12465-8 - 2024/07/26 (金) 03:32:59 - あの
次も一つの例:


最終濃度より千倍ぐらい濃いDMSO溶液を作り、さらに培養液で100倍程度に薄めて、培養している培養液の体積の十分の1程度を添加して撹拌すると、DMSOの最終濃度は通常は許容される約0.1%になる。

(無題) 削除/引用
No.12465-7 - 2024/07/26 (金) 03:12:46 - あの
次も一つの手だけど
“培地に加えるなら、フレッシュな培地に目的の濃度になるようにDMSO溶液を加えたほうがいいと思う。で培地を丸ごと変えればいい”

丸ごと変えることが許されない状況なら、たとえば、

最終濃度より千倍ぐらい濃いDMSO溶液を作り、さらに培養液で10倍程度に薄めて、培養している培養液の体積の百分の1程度を添加して撹拌すると、DMSOの最終濃度は通常は許容される約0.1%になる。

(無題) 削除/引用
No.12465-6 - 2024/07/26 (金) 03:08:35 - 横から失礼します
たとえばSalubrinalです。

(無題) 削除/引用
No.12465-5 - 2024/07/26 (金) 02:41:05 - おお
培地に加えるなら、フレッシュな培地に目的の濃度になるようにDMSO溶液を加えたほうがいいと思う。で培地を丸ごと変えればいい。培地にはBSAなどの成分が入っているので抱合されたりして意外と沈殿しない。希釈倍率が高すぎる場合は数回分としてストックすることもありかと。

ちなみに一般的にはDMSOの終濃度の上限は0.2%程度と言われている。だから無理にDMSOの含有を減らそうとするより1000から500倍濃度のDMSO溶液を作っておくほうがいいと思う。もちろん何らかの理由でDMSOがもっと少なくないとだめという理由があるなら別だけど。

物によっては微量のTweenなどを使うこともある。

(無題) 削除/引用
No.12465-4 - 2024/07/26 (金) 00:45:49 - 大学院生!
>[Re:2] Tさんは書きました :
> 1. bufferをマグネットスターラーで強めに撹拌しながら素早く一気に添加する(あるいは役に少しずつ徐々に加える)。bufferの液量が少ないときはボルテクスで。
>
> 2. 析出してしまうようならば超音波処理してみる。(試薬メーカーの説明書などに書いてあることがある)
>  その後、顕微鏡で確認。

ありがとうございます!試してみます。

(無題) 削除/引用
No.12465-3 - 2024/07/25 (木) 21:59:41 - あの
具体的に、どの阻害剤を、どのくらいの最終濃度にしたいか明記した方が良いです。

ちょっと気になるのが、DMSOに希釈したものを、水等に再希釈しようとしている点です。水溶性でないから、析出しても当然のような気がします。

FBSやBSAなどが入った培養液に、最終濃度よりも千倍ぐらいだけ濃い濃度のものを調整して、長時間培養ならフィルター滅菌、短時間培養ならフィルター滅菌は省略して、培養液に添加してみたらどうですか? 大抵のものは、このぐらいの感じでうまくいくと思います。最終濃度は、既報を参考にして。

(無題) 削除/引用
No.12465-2 - 2024/07/25 (木) 21:17:35 - T
1. bufferをマグネットスターラーで強めに撹拌しながら素早く一気に添加する(あるいは役に少しずつ徐々に加える)。bufferの液量が少ないときはボルテクスで。

2. 析出してしまうようならば超音波処理してみる。(試薬メーカーの説明書などに書いてあることがある)
 その後、顕微鏡で確認。

DMSO 削除/引用
No.12465-1 - 2024/07/25 (木) 16:46:04 - 大学院生!
DMSOにstock concentrationで阻害剤などを作っても、working concentrationにするために、他のバッファーや水などで薄めるとパウダー状に戻ってしまいます。

細胞に加えるのであまりDMSOの濃度が高いままのわけにもいかず困っています。何かアドバイスがあればお願いします。

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